なんともまあ、こんな大事件になるなんて、、、と思いながら、50歳を過ぎたおやじがたった一人で始めたこの戦いが大きく広がって来てしまって、わたしゃ、若干あわてている。この広がりも、あの「東芝事件」で消費者の抗議に無視を決め込んでいた(株)東芝に一人の男が憤慨してのネットを使った抗議に、最初はたかをくくっていた大企業東芝はその抗議がネット上で広範囲に広がるに連れて謝らざるをえなかった訳だ。今までは一部マスコミや権力者が独占していた情報がインターネットという情報伝達手段によって拡散し簡単に全世界に発信出来るようになったのだからと思う。
これは素晴らしい事ではないか?
これは政治問題でも、市民運動、組合運動、右翼や左翼の運動でもない。しかしこの運動は今までに見られない画期的な事だと思う。確かに今回のワイドショーでの小倉発言はどこでもやっているサッチー叩きに乗ってしまって、つい事実でもありもしない「軽口」を思わず発言してしまったのだろう。しかし、それが公共の電波であり、小倉氏の「ウソ発言」に一人でも傷ついている者がいれば、それは素直に謝れば事は簡単に決着がついたはずであろう。だが、いまだに大マスコミという看板にその優位性を保ちたいが為にフジワイドショー看板キャスター小倉氏は姿を現さない。そして、代理で出てきたプロジューサー西渕氏は問題意識もなく「約束」を守らない。「どうせお前等、何も出来ゃしないだろう、こういういちゃもんについては無視するが一番」と思っていたに違いない。これはガリ勉野郎が大学も就職も第一志望の人気のテレビ局の社員と言ったコースに難なく入ったエリート連中の考えそうな選択だ。だがもう「俺達は泣き寝入りはしない」「闘えば道は開ける」と言うことをもう一度私たち一人一人の胸にたたき込む必要があるのではないか?と思ってこの戦いは開始された。あの、世界的に有名な大宇宙物理学者のホーキンス博士も「このままで行ったら、人類は後100年で滅びる。どこか他の惑星に移住するしかない」と講演で言い切ったそうだ。ちょっと日本の現状を見ても、官僚や警察の汚職、諫早湾、原発、コンクリートで固められた河川やダム、救いのない巨大な財政赤字、等々ひどいものだ。しかし、マスコミや一部の権力を握っていている奴ら、税金は「俺達のお金」と勝手なことをしていた連中の欺瞞に対し、多くの人は「沈黙をしている事の間違い」に気がつき始めているのだ。
まあ、下記の記事を読んでくださって、日曜日の午後、お台場見学を含めて、これなら一緒出来るとお思いの方々の人に、この創意工夫に富んだ「抗議、パフォーマンス」にご招待申し上げたい。
ロフトプラスワン席亭・平野 悠
<小倉事件の事実経過>
・2001年2月19日新宿ロフトで、「ニューロティカとサッチーの逆襲」のライブ開催
・2月20日ワイドショー「とくダネ!」にて、キャスターの小倉智昭氏は「この若者達はいくら貰って来たの? こんな風にのれるかって言うのがあるでしょ」と暴言。
・2月23日阪神野村監督小倉発言に激怒(日刊スポーツ)
同日午後「野村監督まで怒っているのにロフトは何も抗議しないのか?ロック野郎は何をしているんだ」と某氏より電話。
・3月1日バンドリーダー井上篤とロフト代表平野悠連署の「質問状」をフジテレビ小倉智昭氏に配達証明付きで発送。
・3月2日この「質問状」がリークされ東京スポーツのカラー面に載る。タイトルは「小倉謝れ、ロックファンをバカにするな!質問状をフジに送付」
・3月8日この報道にあわてたフジテレビ生活情報局長から電話があり。仲介役は高須基仁氏。新宿プリンスホテル喫茶室にて会談。出席者は平野悠、高須基仁、特ダネ総責任者と名のる西渕憲司、織田雅彦両氏。フジ側は「小倉はフジの商品でありまして、いわゆるロボットです。小倉の発言は全て私の責任であります。だから私が謝りに来ました」と西渕氏。「私たちの質問状は小倉氏に宛てたもので代理の方に謝られても困る。なんとか小倉氏にあの発言の真意をお尋ねしているのですが、是非返事をくれるように説得してください。」と言い続け交渉は決裂平行線。最終的には3月12日の質問状の期限までには、何らかの解答をよこす事で合意。
・同年3月12日約束の期限は過ぎ、返事は無視される。
・同年3月15日インターネット「おじさんとの語らい」掲示板上にて「小倉謝れ友の会結成」参加人数14名
・同年3月23日小倉謝れ友の会第一回作戦会議開催。青山弁護士参加。弁護士署名の「抗議文」をフジ社長、小倉氏に送ることが決議される。このころからネット上の議論は盛り上がり1日800のヒットを記録。他の掲示板にも飛び火する。
・同年4月2日プラスワンイベント高須基仁氏主催「変態性欲ナイト」4月7「いずみちゃんナイト」にて、抗議ディスカッション開催。
・同年4月9日内容証明付き小倉謝れ友の会の「抗議文」をフジに発送。
・同年4月14日お台場周辺調査、小倉氏の行動調査開始。張り込みスタート。
・同年4月19日抗議文の「返答」が到着。またもや小倉氏の返答ではなく、代理の西渕氏からのものであった。「あれはジョークであったので謝る必要はなし!」と解答。
・同年4月20日「第2回小倉謝れ友の会作戦会議」開催。この問題を「報道被害」と捉え、5月17日プラスワンで「デモンストレーション」の為の「決戦3日前、総決起イベント開催」を経て5月20日(日)午後1時の「抗議統一行動」が決議される。
・同時にBRO「放送と人権等権利に関する委員会機構」に提訴を決定。
・同日ロフトシネマはこの戦いの「ドキュメント」を撮ることに決定。
<資料>
1)抗議文(弁護士署名の内容証明)ー「小倉謝れ友の会」
前略、当職は、株式会社ロフトプロジェクト(以下「ロフト」と言います)及び「小倉あやまれ友の会」の代理人として、貴社らに対し、次のとおり通知します。
1.さて、ロフトは、ライブハウス「新宿ロフト」を経営し、若者の町新宿でロックを中心とする若者文化としての音楽活動を行う一方で、トーキングライブハウス「ロフトプラスワン」の経営を行うことにより、テレビに代表されるマスメディアから一方的に提供される音楽やトークや報道には飽き足らない多くの人々の強い支持を受けております。ロフトの代表である平野悠氏は、その面での先駆者として高い評価を受けて、「ロフトのおじさん」として高名であり、多くの若い人達から支持を得ています。
2.そして、ロフトは、その斬新な音楽活動の一環として、ロフトプラスワンでのトークその他の活動を通して、後記共演ライブの成功を地道に計画した上で、主催しました。
つまり、本年二月一九日に「新宿ロフト」において、野村沙知代さんと、ロックバンド・ニューロティカの共演ライブを行い、三〇〇人あまりのファンが二〇〇〇円のチケットを買ってライブを楽しんでくれました。
野村沙知代さんは、個性豊かな熟女として、テレビ等のマスメディアを通じて高名な方でありますし、ニューロティカは結成一七年の歴史を持ち多くの熱心なファンに支持されているバンドですので、その共演ライブということで大成功をおさめファンはおおいに共演ライブを楽しむことができたのです。
3.ところが、貴社が経営するフジテレビのワイド番組「とくダネ!」の二月二〇日放送において、前記共演ライブの様子を報道する中で、司会者の小倉智昭氏は以下の発言をしました。
イ.あのお店に来てた若者たちは、いくら貰って来たの?
ロ.こんな風にのれるか?っていうのがあるでしょう。
4.右発言(イ.ロ発言)は、野村沙知代さんとニューロティカの共演ライブは、通常では報道されたような(「こんな風に」)は、のれる筈がないとの前提を持ちだし、イの発言とあいまち、ファンとしてテレビに写された人々は、お金を貰ったから共演ライブに「のっているように」報道される状況となったのだと断言しているものです。
少なくとも、小倉智昭司会者の前期イ、ロの発言により、当該番組を見ていた多くの視聴者は、小倉智昭司会者は「共演ライブのファンという人々は実はお金を貰って入場したのだ」と報道していると受け止めた筈です。
5.のみならず、小倉智昭司会者は、右共演ライブが新宿ロフトで行われたとテレビ報道された後で、「あのお店」と発言しており、多数のテレビ視聴者に「あのお店」つまり「新宿ロフト」がお金を払って入場者をかき集めたと誤解させるにあまりある不当な発言をしております。
6.また、「こんな風にのれるか?」という小倉智昭司会者の発言は、ニューロティカと野村沙知代さんとの共演ライブは、お金を貰っていなければこんな風にはのれる筈がないと断言しているもので、野村沙知代さんの名誉はもとより、多くの熱心なファンを持つニューロティカの音楽活動を否定するもので、主催者である新宿ロフトとしましては、両共演者に対し、貴社及び小倉智昭司会者の謝罪なしには責任のとりようがありません。
7.フジテレビの前記3の報道及び小倉智昭司会者の発言は、ニューロティカのみならず多くのロックファンに対する侮辱であり、不当な弾圧だと言う声が、主催者である新宿ロフトに多数よせられました。そして、フジテレビ及び小倉智昭司会者は「特ダネ!」での前記発言を撤回して、多くの視聴者の前でロックファンに謝罪しろとの声が高まり「小倉あやまれ友の会」が結成されました。
「小倉あやまれ友の会」の参加者は、日々増加しています。
8.そこで当職としましては、貴社及び小倉智昭氏に対し次のとおり要求します。
一.まず第一に、「特ダネ!」の報道内容を貴社内で、貴社責任者及び小倉智昭氏の立会の上で、ロフトの関係者及び「小倉あやまれ友の会」の会員にビデオを再生することによって明らかにしてください。どのようなテレビ報道がなされたのかについて、両当事者の立会のもとで事実を確認する必要があります。
また、共演ライブに入場したロックファンについては、自分が、又は自分の子供や兄弟姉妹や友人や知人が「お金を貰った」と事実無根の報道をされた対象者なのかどうかを知って、名誉を回復する手段をとく必要があります。当方としましては、後記のとおり、訂正放送を求めるものですが、「訂正放送については、関係者の視聴のため三ヶ月の番組保存が事業者に義務づけられている」のですから、当該番組ビデオは保存されている筈ですし、貴社は関係者に視聴される義務があります。
二、フジテレビ及び小倉智昭氏は、「特ダネ!」のテレビの番組で、司会者であるあぐら智昭自身の発言により、次のとおり、基本的人権を侵害した事実を明らかにして、テレビ視聴者の前で謝罪することにより、被害者の名誉を回復する処置をとってください。
記
フジテレビの「特ダネ」の二月二〇日報道で、野村沙知代さんとロックバンドニューロティカの新宿ロフトにおける共演ライブを報道した際に、フジテレビ及び司会者小倉智昭は、何らの調査もせず、独断と偏見によって、「入場者であるファンはお金を貰っていた」との事実無根の発言をして、共演者である野村沙知代さんとニューロティカと主催者である新宿ロフトの名誉を著しく毀損し、多大の御迷惑をおかけしましたのみならず、多くのロックファンを傷つけたことに対し心から謝罪します。
フジテレビ及び小倉智昭氏は、今後二度とこのような無実無根の報道をしないことを、野村沙知代さん及びニューロティカ及び新宿ロフトならびに多くのロックファンを含む「小倉あやまれ友の会」の皆様に対して、多数のテレビ視聴者の前で確約いたします。
以上のとおり、御通知申し上げますとともに、二〇〇一年四月二十日までに当職あて御回答下さい。なお、右期日までに何らの回答がなかった場合には、当方としましては、[放送と人権等権利に関する委員会機構」(BLO)をはじめとする諸機関に対し申立をする等の然るべき法的措置をとることはもとより、貴社及び小倉智昭司会者に対して、正当な抗議行動を行うつもりですので、その旨念の為申し添えます。
二〇〇一年 月 日
文京区本郷四丁目三七番一三号
文京センタービル七〇五号
弁護士 青山 力
〒一三七-八〇八八
港区台場二丁目四番八号
株式会社フジテレビジョン
代表取締役社長 日枝 久 殿
〒一三七-八〇八八
港区台場二丁目四番八号
フジテレビワイド番組「とくだね!」内
司会者 小倉智昭 殿2)フジテレビからの解答文
貴殿よりご送付いただきました、4月9日付けの内容証明を拝見いたしました。同郵便は、弊社代表取締役社長 日枝 久並びに、司会者 小倉智昭宛でしたが、ご指摘の件は、番組内の発言内容であり、番組の総合責任者であるチーフプロデューサーから回答させていただきます。
私どもの番組「情報プレゼンターとくダネ」2月20日放送分における、司会者小倉智昭の発言について、誤解があるようですので、ご説明申し上げます。
貴殿は、多くの視聴者が「小倉智昭司会者は(共演ライブのファンという人々は実はお金を貰って入場したのだ)と報道している」と受け止めた筈だと指摘されていますが、このコメントは、ライブハウス等の主催者側や出演者サイドが、お客にお金を支払いライブに来て貰うと言うことが通常ありえないという、社会常識を前提に成り立っているというユーモア、ジョークの類だと言うことを、ご理解いただきたいと思います。
当日放送のスタジオでは、小倉の発言を受けて、他の出演者から笑いが起きました。
これは良識のある出演者が小倉の発言をそのように受け止めた証であり、さらにこれを見ていた視聴者は、小倉の発言がユーモア、ジョークの類であると、より強く受け止めたものと考えます。
従って「多数のテレビ視聴者に(あのお店)つまり「新宿ロフト」がお金を払って入場者をかき集めた」と誤解させるにはあまりある不当な発言をしているとのご指摘は、発言の主旨をご理解いただけてないものと存じます。
また、小倉の発言はニューロティカのみならず多くのロックファンに侮蔑であり、弾圧だという声が寄せられているとのことですが、前述のとおり、同発言が、ユーモアであり、ジョークであると言うことを改めてご理解いただきたく存じます。
当方といたしましては、以上、今回の放送は、貴殿がご指摘になられているような主旨ではないと考えておりますので、貴殿の要求には応じかねます。
なお、番組の意図などにつきましては、すでに3月8日、番組のチーフプロデューサーである私とプロデューサー一名が(株)ロフトプロジェクト代表取締役 平野悠氏に対し出版プロデューサー高須基仁氏立ち会いのもとお会いした際に、ご
説明申し上げております。
にも関わらず、説明の主盲をご理解いただけなかったことはともかく、私どもが誠意をもってお話させていただいた内容と異なる内容、事実無根の記事が、一部夕紙等に掲載されたこと、並びに当該記事で当番組、関係スタッフが誹謗中傷されたことを、大変遺憾に存じておりますことを併せて申し述べさせていただきます。
2001年4月18日
(株)フジテレビジョン
報道情報本部生活情報局情報1部
「情報プレゼンター とくダネ!」
チ-フプロデュ-サ− 西渕 憲司
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