LINK





---セカンドアルバムが11月22日に発売されますけど、聴かせてもらった感想は、ファーストアルバム的なものを想像して聴いたら、いい意味で裏切られたというか。今までの音って基本的にストレートでスピーディーなパンクって感じだったのが、今回はミディアムテンポのナンバーとかも入ってきてるじゃないですか。
柳井 そうですね、確かに前よりそういう曲は増えましたね。
---タイトルの「HEART ATTACK MACHINE」ってやっぱりクラッシュの「ALL THE YOUNG PUNKS」から取ったんですか?
柳井 はい、最初は「ALL THE YOUNG PUNKS」にしようと思ってたんですけど、それもどうかなと思って歌詞から取って「HEART ATTACK MACHINE」にしました。
---このアルバムにはJAMの「IN THE CITY」のカバーも入ってますけど、今回その辺のロックンロールからのの流れをくむ初期パンクの影響みたいなのがすごい出てますよね。
柳井 そうですかね。まあ、ファーストの時は高校の頃に作った曲が多かったんですけど、やっぱその頃はメロコアとかが好きでよく聴いてたんでああいう感じになったんですよ。でも最近はあまりにそういうバンドが多くてちょっと飽きちゃってて、昔聴いてたのを久しぶりに聴いたらすごいいいなっていうのがあって、今回その辺が出たんだと思いますね。
---レコーディングは何日くらいかかったんですか?
小森 ミックスもあわせて一週間かかりましたね。
柳井 実質5日くらいですかね。
小森 ただ、レコーディングの前に1カ月間くらい毎日スタジオ入ってたんで。
---それだけ毎日顔合わせてるともうお互いに顔を合わせるのもイヤ、みたいな感じになったりするんじゃないですか。
小森 いや〜、まあそれほどでもないですね。
---そうですか、元々三人はすごい仲良かったんですか。
柳井 そもそも高校の同級生だったんで。
小森 でも最近はあんまり一緒に遊んでないよね。
柳井 遊ぶ時間もあんまりないんだけど。
---じゃあ皆、初めて組んだバンドがLINKって感じなんですか。
小森 ちゃんとしたバンドとしては初めてだよね。
柳井 それまでコピーバンドとかはやってたんですけど。
小森 コピーまでいかないくらいのコピーバンドを……。
---そのバンドでライブはやってたんですか。
小森 ライブは、高校3年の時この3人でコピーバンドを組んで文化祭に出たのが初めてですね。
---その時にすでにLINKっていう名前でやってたんですか。
小森 いや、名前は違ったんですけど。
---ちなみにその時はなんて名前で?
柳井 それはちょっと……。
小森 あんま良くない名前なんで(笑)
山上 マズイですね。
---じゃあオリジナルを作り出した段階でLINKっていう名前に変わったんですかね。
小森 その文化祭が終わった後ですね。本当は文化祭が終わった段階でやめようって思ってたんですけど、文化祭でのライブがすごいよかったんで、じゃあ本格的にバンドでやって行こうって事で。
---それから開始して、その後LOFT RECORDSと出会って音源を発表しだしたっていう事ですね。そういえば、ファーストの時にはやたらと「若い」とか「19歳」とかいうのがつきまとってましたよね。
柳井 (笑)まあ武器にはなるかな、とは思ってましたけどね。
小森 でも言われ過ぎましたね。
柳井 若いからいいって訳ではないですからね。
---今回そういう変な肩書きもなくなって、LINKの真価を問うっていうアルバムですよね。内容的にも多様性が出てきて、すごいオリジナルな音を確立したって感じで。
柳井 まあ自分達的にはそんなに変わってるっていう意識はないんですけどね。
小森 無理して変わった訳じゃなくて、自然と出てきたものなんで。
柳井 とにかく格好いいものがやりたいっていうだけですね。今回は本当に思った通りのいい物が出来たんで是非沢山の人に聴いてもらいたいです。