<ストーリー>
遂に10年の時を経て”最恐の闘い”が実現! 

(text:ジャンクハンター吉田)
 子供やその親族、自分を焼死させた関係者らを狙った連続殺人鬼フレディ ・クルーガーが人々の夢へ侵入し、復讐の為に殺戮を繰り返した惨劇から既に10年の月日が経つ。過去の出来事を知る住民らは一丸となり、子供たちに恐怖を与えない様フレディの存在自体を完全に隠ぺい。恐怖を自らのエネルギーとする殺人鬼にとってはまさに拷問であった。 平穏な暮らしを恐怖へと陥れるにはどうすればいいのか……。知能の優れるフレディはかつてクリスタル湖の若者たちを無差別 に殺害していたジェイソン・ボーヒーズに注目する。現実の世界で大暴れしていたこの殺人鬼は、フレディが地獄から這い出て、再びエルム街を恐怖に陥れるための窓口としては格好の存在に思えた。墓で眠るジェイソンを操るのが簡単だと知ったフレディは、彼の夢へ忍び込み蘇えらせることに成功するが、感情の無い残忍なキラーマシーンは殺戮を止めず予想外の展開へ。エルム街がジェイソンの暴走によって、恐怖色へと染まったことに加え、自分の縄張りで獲物を狩られているわけだからフレディとしては納得がいかない。夢の世界と現実世界が交錯しながら、己のプライドを賭けたフレディの知能と力技で勝るジェイソンの殺人的本能が遂に交わる瞬間が来た!

<イントロダクション>
ハリウッドではVSムービーの先陣を切ったエポックメイキング作

 焼けただれた肌に手製の鋭利なナイフ爪グローブを右手に仕込んだ夢を自在に操れる殺人鬼、アイスホッケー用のゴールキーパー・マスクで歪んだ顔を隠しながら怪力とナタを主凶器に無差別 な殺しを続ける表情のない殺人鬼
――彼らが1980年代にホラー映画ブームを支えてきたフレディ・クルーガー『エルム街の悪夢』とジェイソン・ボーヒーズ『13日の金曜日』である。
 過去に遡ると前者は7作品、後者は10作品とホラー映画史に残る長寿シリーズになっていて、殺人鬼という悪役ながらもスーパースターなのは揺ぎ無い事実である。それを裏付ける結果 が今夏全米で公開された際、初登場1位は当たり前としても『マトリックス・リローデッド』や『T3』でも成し得なかった2週連続1位 を獲得し、9月に入った段階で興収8000万ドルを軽く突破。続編ムービーに飽きていた若者たちには、別 々の映画で歴史を築き上げてきた世界一有名な殺人鬼同士がひとつのスクリーンで闘うことに新鮮さを感じていたようだ。
 実は10年ほど前から『フレディ vs ジェイソン』の企画は動き始めていたが、脚本の出来に納得行かなかった製作元のニューラインシネマやフレディ役のロバート・イングランドは、幾度の頓挫を味わいながらもこの度ようやく完成に辿り着けたのだ。本作の大ヒットによりハリウッドでは『エイリアン vs プレデター』『バットマン vs スーパーマン』『ブギーマン vs ヘルレイザー』等の企画されていた作品のクランク・インが早まったとか。
 続編やリメイクブームの次には対決物、いわゆるVSムービーが流行るとハリウッドでは確実視されているが、本作も予想以上のヒットから既に続編の計画が動き出した。次に控えるのは『死霊のはらわた』シリーズでブルース・キャンベル扮するアッシュの働くスーパーマーケットがエルム街やクリスタル湖に店舗があり、そこへ転属させられてフレディとジェイソンの最恐タッグチームにチェーンソーとショットガンで闘いを挑む……といった設定が最有力視されている。
 来年春には同じく日本ヘラルドにて『悪魔のいけにえ』の完全リメイク『テキサス・チェーンソー』が待機中だったりと、ホラー映画界はまだまだ熱い! 7、8年前には『ジェイソン vs レザーフェイス』がアメコミで実現済みなことも考えれば、これら全ての版権を持つニューラインシネマ次第では、実現するのも遠かれ早かれ訪れるのでは……?

<スペシャルメッセージ>
ロバート・イングランド From L.A. 
「フレディの原案者であるウェス・クレイヴンも観た後に言っていたけど、この作品は決してコメディじゃないんだ。フレディ自身は墓で眠っているジェイソンの夢へ入り彼を利用しようとするだけなんだから、最初から闘うつもりで蘇らせたわけではない。利用しながらも共闘していこうとする部分が強かったのだが、フランケンシュタインの如くジェイソンが暴走していくので、それに困ったフレディが始末しようとする展開になり対決は必然性を持たされる。前半は恐怖に満ちた内容で後半はアナログ的なアクションシーンが満載の懐かしいホラー映画テイストに仕上がっているんだ。フレディとジェイソンを全く知らない人が観てもわかるようにオープニング・シークエンスは凝った作りとなっているので、この手のホラー映画が初めてという人が観ても問題ないはず。『フレディ vs ジェイソン』が日本でも大ヒットしてくれたら最高ね!」


★★★information★★★
『フレディ vs ジェイソン』 10月18日(土)より全国松竹系他にてロードショー!
■製作:ニューラインシネマ/
 配給:日本ヘラルド映画
■監督:ロニー・ユー
■出演:ロバート・イングランド、ケン・カージンガー、他
■特殊メイク:ビル・テレザキス
■音楽:グレアム・レヴェル *スコア盤はランブリング・レコーズより、2500円にて9月25日発売
■ホラーハウス・ホームページhttp://www.horror-house.jp
■ミリオン出版より、新映画宝庫特別編集『フレディ vs ジェイソン』ムック1200円にて10月14日発売

■10月14日(火)@ロフトプラスワン 日本ヘラルド映画・ホラーハウス presents 『フレディ vs ジェイソン』公開記念イベント〜最恐の殺人鬼は誰だ!〜 トーク&秘蔵VTR(この場のみのメイキング&ベガス調印式、他)。
当日限定特典:会場販売の劇場鑑賞券をお買い求めになればもれなく非売品プレスシートをプレゼント!
【出演】日本ヘラルド映画宣伝部隊(劇場マーケティング部、ジャンクハンター吉田、大谷弦)、木原浩勝、高橋ヨシキ、他!
【時間】18:00開場/19:00開演
【値段】\800 (飲食代別)