祝!3P3B設立5周年記念特別
座談会
3P3B MEETING 5nights@SHELTER
渡邊 忍 (ASPARAGUS)×曽根 功 (3P3B代表)×西村仁志 (SHELTER)
ASPARAGUS、SHORT CIRCUIT、puli、AVANTI…等々、キラ星の如きメロディック界の猛者バンドを擁する我らが“3P3B”が今年3月11日に目出度く設立5周年を迎える! これを記念して、お馴染み〈3P3B
MEETING〉をSHELTER始まって以来の5日間ブッ通しイヴェントとして大胆不敵にも敢行! これはRooftopとしても僭越ながらご祝儀の代わりに誌面
を割きましょう! ってことで、CAPTAIN HEDGE HOG〜ASPARAGUSのメンバーとして3P3Bを支えてきた“自称・副社長”渡邊
忍、昨年末華々しく自らのバースデイ・ライヴを催した愛すべき名物社長S.O.N.E.氏、今や3P3Bとはご近所付き合いのSHELTER店長・西村という史上最狂の脱力面
子による下北井戸端会議の模様をごゆるりとお届けいたします!(interview:椎名宗之)
お客さんのことはほとんど考えてません(笑)
──快挙というか暴挙というか(笑)、ともあれ5日間にも亘って〈3P3B MEETING〉が行われるということで。
曽根 最初は1日だけのつもりだったんですけど、バンドが増えちゃったんで。それを1日でやるのは不可能だから、2日にするのか3日にするのかって話で。じゃあ、どうせだったら5日間やっちまおうと。西村君に話したら「いいですよ」って快諾してくれて。まぁ言ってみれば…出来心なんです(笑)。
渡邊 しょうがない、と(笑)。ま、5周年だから5日間って判りやすくていいんじゃない?
と。語呂も合ってるしね。
西村 じゃ、来年はどうするんですか?
渡邊 そりゃあ6周年だから6日間だね!(笑)
──〈3P3B MEETING〉といえばSHELTERというイメージがありますよね。
曽根 もう1周年の時からずっと3.11にはシェルターでお世話になってて。…なんて言いながら、2周年の時だけ渋谷のGIG-ANTICでやりましたけど(笑)。
──それにしても今回の5daysは豪華な面
子が揃いましたね。
渡邊 基本的には3P3Bに関連してたりお世話になってるバンドを呼んでるっていうノリですよね?
社長。
曽根 そうだね。さすがツボを得てるねぇ!
渡邊 口が酸っぱくなるくらい聞きましたから。 曽根 まぁ、昔からの知り合いだってことですけどね。だから馴染みのある人間が参加してくれればいいかと。でもこの5日間、日が悪いんですよ。日曜から始まって木曜で終わるんですよね。
渡邊 日曜に来る人は判るけど、全部はねぇ? 全部来れる人は間違いなくプー太郎だよ(笑)。
──でもこの顔触れなら休日も平日も関係ないでしょう。
曽根 地方からもちょっと来てもらえると嬉しいですけど、何せ山場を最後の日に持ってきちゃったんで。ここから始めても良かったんですけどね。まぁ要するに…余り細かいことまで考えてないっていう(笑)。
渡邊 お客さんのことなんかほとんど考えてねぇやっていう(笑)。ある意味、身内ノリですからね。
西村 そのノリは判る人には判りますよね。曽根さんの挨拶とかはないんですか?
渡邊 ありますよ。頭からケツまで全部! 何せスター性を兼ね備えた社長ですからね!
曽根 最初にMCをやった時、喋る内容を事前に物凄く考えてたんですよ。でもステージに出ると全部忘れちゃうんですよね。頭が真っ白になっちゃって。だからもう考えるのやめようと決めた。SHELTERは照明が結構まぶしくて、客席が余りよく見えないよね。ピンスポが当たっちゃってるから。あれ浴びると真っ白になっちゃうんですよ。
西村 シェルターの照明は店員がやってるんですけど、ピンスポを指定する人は滅多にいないですからね(笑)。
──ここは社長に連日、タキシードでバッチリ決めて登場して頂きたいですね。
曽根 あ、いいですね。ネクタイしようかなぁ。
西村 曽根さん、ネクタイする仕事したことあります?
曽根 ないですねぇ。1回だけ、この会社作ってからみんなで各方面
へ挨拶回ったんだよね、正月に。お年始まわりですね。6人で車使ってまわったんですよ。みんなネクタイ。バンドもみんなスーツ着て。何か会社っぽい業務に憧れてた時だったんで(笑)。
渡邊 しかももう今はやってない。たったの1回きり。会社の雰囲気を味わうだけだから(笑)。
沖縄へ行ってみたくてライヴを強行!
──設立から5年、やはり激動の日々でしたか?
曽根 あっという間ですね、ホントに。最近は年のせいか、一日が終わるのも早いしね。もう夕方?
みたいな(笑)。
渡邊 踏んだり蹴ったり、擦った揉んだで何とかやってきましたね。俺はバンドが変わってるけど、ある意味ずっと3P3Bを見てきてるわけで。まぁ、よくやれたなっていう。ヘンなとこで堅くて、ヘンなとこでユルくて。
曽根 一応、A型なんで。
渡邊 僕もA型なんで。ホコリとか大ッ嫌いなんですけど。
──事務所も横浜の曽根さんの自宅から渋谷へ、昨年末にはここ下北へと転々として。今やSHELTERと目と鼻の先。
渡邊 曽根さんが下北に引っ越してきたのは、絶対SHELTERで呑みたいからだと思うんだよね。
曽根 それは最初気がつかなかったけどね。来てからそういうこともできるかって。でもこっちに移ってだいぶ狭くなっちゃったから、捨てるものが物凄くて。
渡邊 ASPARAGUSのアナログまで捨てられちゃいましたからね。
──エエッ!? 何て勿体ない…。
曽根 捨てられちゃったも何も、調子こいて作りすぎたんです。
渡邊 むしろ俺はあの盤を、溶かしたりして何かに利用したかったな。
西村 溶かすんすか? レコードを(笑)。
渡邊 溶かして何かに再利用。ペットボトルとか洋服に。
曽根 だけど、お金かけて作ってお金かけて捨てるんだからね。ゴミの回収にもお金がかかるんだから冗談じゃないよ。あんなに悲しいことはないよな。
渡邊 ある意味ハードコアだよね(笑)。
西村 俺が一番印象深いのは…確か、3回目の〈3P3B
MEETING〉って始まる時間がえらく遅かったですよね。
曽根 リハが押しちゃって、8時スタートとかだったんだよね。
西村 で、終わったのが12時過ぎくらいでしたっけ。
渡邊 そうだ。もう終電なくなった人とかもいて。
曽根 だってSHELTERのスタッフまで帰っちゃったからね(笑)。
渡邊 今度も最終日はわざとやりますけどね、もう散々ムカつかれるまで(笑)。
曽根 でも、終わりの時間はちゃんと決まりがあるんだよね?
西村 ホントは10時で音止めなんです(苦笑)。
渡邊 でもそれで遅くまでやるイメージが付いちゃったみたいで、こないだなんか、チャッとライヴ終わったらお客さん的には不服だったらしいよ(笑)。時間通
りに終わったら終わったで怒るし…みたいな。でも一度、客が最後の1人になるまでライヴをやってみたいね。長渕
剛が今度桜島でやるじゃないですか、俺が勝つか客が勝つか、みたいな。ああいうのやってみたいですね。
──同じく3周年の沖縄での〈〜MEETING〉でも遅くまでやったんですか?
渡邊 沖縄は始まる時間がもともと遅いんですよね。沖縄時間があるんで。
西村 沖縄と北海道はライヴの始まる時間が遅いらしいですよ。そもそも何で沖縄だったんですか?
渡邊 何でだろうね。ただ沖縄に行きたかっただけじゃねぇの?
曽根 3周年の〈〜MEETING〉は、最初沖縄だけでやろうって話だったの。当然俺が行きたかっただけです。
西村 ホントにやりたいことしかやってないですよね(笑)。
曽根 言われみるとひどいですよねぇ…。
──今年はどこか遠征の予定は?
曽根 残念ながらないですね。
──この勢いだとそのうち海外とかでやりそうですが。行きたいだけの理由で(笑)。
渡邊 グアムとかいいね。ユーミン in 香港みたいな感じで。ツアーを作って、みんなで。
曽根 それいいねぇ!
渡邊 あとは苗場とかスキー場で。
──それじゃ全部ユーミンのパクリですよ(笑)。
曽根 僕らはパクってナンボですからね。
西村 俺、SHELTERの仕切りでツアーをやってみたいと思ってるんですよね。
曽根 ああ、面白そうじゃん。
西村 でもバンドのチョイスとか難しそうで。やってみたいことはいろいろとあるんですけどね。
曽根、大激怒!「風船ナメんじゃねぇッ!!」
──5周年記念のグッズは着々と準備中ですか?
曽根 ありますよ。会場で売るやつと通販のがあるんですけど。Tシャツ、タオル、パーカー、キーホルダー、ボールペン、ステッカーですね。今言ったのが通
販で、会場だけで売るTシャツもあります。あとは、作れたら風船を作って配ろうかなぁと。ウチっぽくないし。
渡邊 むしろ、最後にみんなで吹いて飛ばしてもらいたいですね。
西村 阪神ばりに(笑)。あれをSHELTERでやられたら大笑いですよ。
渡邊 昔から風船を作りたいっていうアイディアはあったんだけどね。前に「風船よくない?」なんて話を曽根さんにしたら、「風船ナメんじゃねぇッ!!」ってすんごい怒られて(笑)。
曽根 そういう風船じゃないんですよ。俺が言ってたのは、コンサートとかで落ちてくるでっかいのあるじゃないですか。アレが高いっていう。僕はそのイメージだったんですよ。
渡邊 そういうことだったのか! 俺らはちっちゃい風船のイメージだったんですけど。とにかく凄い剣幕で(笑)。たかが風船、されど風船。
西村 でもSHELTERで200人が全員その場で風船飛ばしたら凄いですよね。
渡邊 永ちゃんのライヴでお客さんが一斉にタオルを投げるみたいに、みんなに曲に合わせて風船を投げてもらうと。でも戻ってこない、みたいな(笑)。
曽根 そう考えると、結局自分が欲しいものしか作ってない感じですよ。
──自分が行きたいから沖縄でライヴやるのと同じ発想で(笑)。
渡邊 じゃあ今度のライヴではハロプロとかジャニーズみたいに一人一人の似顔顔が描いてあるウチワを物販で売って、誰が一番売れるかを競いますか!
曽根 それやるか!
西村 やるんすか!(笑)
──ところで、SHELTERで酩酊の限りを尽くす社長といえばK.O.G.Aの古閑(裕)さんですけど、ROCKET
Kに対抗して曽根さんはバンドをやらないんですか?
曽根 着々と計画中ですよ。実は去年からドラムを始めたんです。始めたって言っても今は全然やってないけどね。
渡邊 たぶん来年あたりにライヴやるんじゃないですか? 6周年で。
曽根 まだバンド組むまでには至ってなくて。去年は「来年に入ったら組むぞ!」って宣言してたんですけど。
西村 絶対バンド組んだほうが巧くなりますよ。
やんなきゃいけない状況になりますから。
曽根 らしいですね。組まないといけないんですけどね。ま、来年出るのは無理だよね。
渡邊 曽根さん、マイペダルが泣いてますよ。なぜか持ってるマイペダル(笑)。
曽根 そう、ペダル買ったんですよ、スティック買う前にね。スティックは人から貰ってたから。
──じゃあ、今度の〈〜MEETING〉のMCはドラムを叩きながらやったりとか。
渡邊 石原裕次郎みたいにね。ま、あの映画(『嵐を呼ぶ男』)の裕次郎も実際は叩いてないからね(笑)。来年あたり、曽根さんマジでやりましょうよ。音源もいつか出すってことで。
曽根 でも、俺が勝手に出したらお前ら怒るだろうな(笑)。
──下北界隈のレーベルの社長ばかりでバンドを組んだら面白そうですよね。
曽根 古閑さんとそういう話はしてるんですけどね。凄い時間がかかると思いますけど。でもそれも酔った席での話ですけどね。
西村 今年の10月1日のシェルター・オープン日を、そういう遊びのカヴァー・バンドでやろうと思ってるんで、是非出て下さいよ。
曽根 10月ってもうすぐじゃないですか。練習しないと。
渡邊 むしろレーベルが長生きするコツはバンドをやることっていう。
西村 バンドマンの気持ちを知ることから始める、と。
曽根 気持ちはよーく判ってるよ! 大変だって気持ちは充分判ってる。お前ら天才だなぁ!
って(笑)。
俺=3P3B、3P3B=俺
──今年はすでにリリースが随分と決定してますよね。
曽根 今年は一杯出しますよ! 先月出たビデオクリップを集めたDVDを筆頭に、今月はSHORT
CIRCUITとNUDGE'EM ALLのスプリット、4月には全部新録のオムニバス[〈3P3B
MEETING 5nights〉期間中SHELTERにて先行販売あり!]とカヴァー・オムニバス…去年は全然リリースしてなかったですからね。
渡邊 バイオリズムが似ちゃうとそうなりますよね。俺らも、誰かが他に出すから別
にいいかな、みたいな(笑)。
曽根 6月にはASPARAGUSが何と2ndアルバムと3rdアルバムを2枚同時に出すし。しかも3rdアルバムは別
のレーベルから。
西村 どこから出るんですか?
渡邊 PIZZA(OF DEATH)から。前から2枚同時リリースっていうのはやりたくて。そのうちの1枚をPIZZAから出すのはパンチがあるなぁと思って。で、(横山)健君に相談して。
曽根 面白そうでいいかなぁと。なかなかそういう機会もないし、とても光栄な話だし。僕らはなかなか外に出ていくような仕事をしてないから、いろいろと勉強にもなると思うしね。
西村 2枚とも曲は全然違う?
渡邊 もう全く違う。
西村 曲はすでにあるんですか?
渡邊 これが全くできてない!(笑) 本当はもうテンパってなきゃいけない時期なんだよ。追い詰められるとやるタイプなんです。
曽根 もう発売日が決まってるからな。
渡邊 まぁ、賛否両論ありますけどね、この行為(PIZZAからリリースすること)に関しては。でも、むしろそういうのは言われたいんで。で、いざ出したら全然曲がなかったりとか(笑)。アルバムっつって5曲しか入ってねぇよ!
みたいな。
西村 ミニかよ! っていう(笑)。
渡邊 そういう感じでやりたいなぁと。何というか、俺は当たり障りがなくやるのはやだなぁと。何かしら自分も楽しくて、動きとか変化のあるやり方がいいですね。PIZZAからその話を貰った時は純粋にテンション上がったしね。俺の感覚では、3P3Bは自分が所属してるというより3P3Bが自分自身だと思ってるんで…。
曽根 (囁く感じで)いいこと言うね、お前。…一応ツッコんどかないとマズイかなと思って(笑)。
渡邊 早く泣いてくれないかなと思ってたんだけど(笑)。今が泣きどころだったのに。まぁとにかく、俺=3P、3P=俺、みたいな。そういう感じなんで。
西村 外部との接触は絶対活性化されていきますからね。
渡邊 うん。何でもやりたいと思ったことはこれからもやろうと。
西村 …そんなわけで、いい年になるといいですね。
渡邊 いきなりまとめかよ!(笑) いいのかよ、そんな終わり方で。
──こういうユルい鼎談は落としどころがキモですから。
西村 さっき曽根さんが泣いてくれたらオチたんですけどね。
──お決まりで、読者の皆さんに一言とかあります? そういう感じでもないでしょ。
曽根 うん、ないね!(笑)
西村 ないんすか?(笑)
渡邊 要するに読者の皆さんやらお客さんのことは考えてないんです、曽根さんは。僕はたくさんの愛で包み込みたいタイプなんですけどね(笑)。「そこに愛はないです!」っていつも曽根さんと喧嘩するくらいなんですから(笑)。
曽根 (無視して)やっぱり通し券作ろうかな。でももし作ったら安くしないとね。特典付けたり。風船2個とか…。
渡邊 曽根さんらしくないですよ、お客さんのこと考えるのは(笑)。
★Release
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『3P3B VIDEO 9903』
JFR-014 [DVD] 3,570yen (tax in)
IN STORES NOW
●まさに3P3Bの集大成といえる贅沢な内容。99年から03年の5年間に制作されたPVを始め、ライヴ・オフショットをもとに制作された映像をまとめたビデオクリップ集。3P3B
ALL STARSの自己紹介ビデオは必見! |
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SHORT CIRCUIT&NUDGE'EM ALL
『sunshine to your love』
EUP-008 2,000yen (tax out) 2.25 IN STORES
●SHORT CIRCUITと日本が誇るfinest powerpopper、NUDGE'EM ALLのスプリット・アルバム。互いに大ファンで最高にリスペクトし合っているという両バンドの珠玉
のメロディ5曲ずつを収録。必聴!
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★Live Info.
<sunshine to your love>
2004年2月8日(日)下北沢SHELTER
SHORT CIRCUIT / NUDGE'EM ALL / COMEBACK MY DAUGHTERS / POLY ABC
OPEN 18:30 / START 19:00
PRICE: advance-2,000yen / door-2,500yen(共にDRINK代別)
<3P3B MEETING 5nights>
2004年3月7日(日)〜3月11日(木)下北沢SHELTER
*出演バンドの詳細はシェルタースケジュールページ参照
【5日間共通】OPEN 18:30 / START 19:00 advance-2,000yen / door-2,500yen(共にDRINK代別
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◆3P3B Ltd. OFFICIAL WEB SITE http://www.3p3b.co.jp/
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