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息も白い冬枯れの景色に紅色八重咲きの花を平開させる寒椿。花色の紅を冬の力として蓄え、その能力を高めてきた寒椿はこの凍てつく季節に力量
を充分に発揮して色鮮やかに咲き誇る。それまではただひたすらに堪え忍ぶのだ。
増子直純(vo)、上原子友康(g)、清水泰而(b)、坂詰克彦(ds)の4人から成る怒髪天もまた、そんな寒椿同様“耐えて咲かせる華”である。結成から20年、今のメンバーになって16年、クラウンから出たメジャー・アルバムから13年、そしてあの劇的な活動再開から5年。寂寞として痩せた荒野で愚直なまでに種を蒔き、堅実に畑を耕し続けてきたひとつの結果 が、メジャー復帰作『握拳と寒椿』として今回ようやく実を結んだ。この問答無用の充実作を携え、彼らが大輪の華を咲かせる日はそう遠くはないだろう。男樹に咲き乱れる男花の萌芽はまさにこれからであり、怒髪天と彼らを追い掛ける我々ファンの想いはただひとつ、「俺達の旅はまだ終わらねェ!」のである。(interview:椎名宗之) |
信頼できる仲間が一番大事 人生、喜劇でイイじゃねェか 揺るぎないリレーションシップ
とにかく一度聴いてみてくれ! |
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