●Shake(諸星和己)プロデュースのShake
TRAFFIC SIGNAL 2004
―――諸星さん自ら全曲書き下ろしによる3部作の完結編がリリースされるわけなんですが、もともとこの3部作を作ろうと思ったきっかけは何だったのですか?
「音楽制作チームの人間と、来年は毎日CDを発売して365曲の曲を出そうと道ばたで話をしていたんだけど、物理的には無理だろうという話になって、年間3枚ぐらいならということでその時に決めたもの。いわば適当ですね。」
―――この『Red sign』『YELLOW sign』『BLUE sign』という構想自体はいつぐらいから考えていたのですか?
「横断歩道を渡って信号機を見た時」
―――それぞれを一言で言うならどう表現しますか?
「Red signは“太陽”、YELLOW signは“月”、BLUE signは“地球”かな。」
―――なるほど。ではこのトータルのコンセプトはどんなものだったのですか?
「赤・青・黄の持つ昔ながらのイメージと、今現在の自分がもつイメージを元にメッセージを発信しましたね。」
―――3作とも曲調やメロディーが全く異なったものに仕上がっていたのですが、これも何かイメージするものがあってこういう作品が出来上がったのでしょうか?
それはどんなイメージだったのですか?
「その時に自分が強く抱いた気持ちのサウンド。それが全てです。」
―――今回リリースされる『SAD SOUND』含め、3部作トータルの手応えいかがですか?
「よりいっそう音楽が好きになりました。売れたという数字は結果としていろんな意味で大切だけれども、出来上がって何事にも変えられない喜びがありますね。」
―――この『SAD SOUND』というタイトルにはどんな意味合いが込められているのですか?
「それは…曲を聴いて下さい!! そして勝手に想像して下さい!! 」
―――『SAD SOUND』で一番こだわったところはどこですか。また、レコーディングで一番気を使ったのはどんなことでしたか?
「曲によって違うけれど…。何よりも自分とのグルーブ感にこだわってます。」
―――レコーディングはどこでされたのですか?
「日本!! NYでレコーディングをやるといい加減なヤツが多い上に、俺のサウンドにケチを付けてくるんですよ。こっちがお金を払ってるのに。こうしてくれと言っても『それはおかしい』と言うし、そうこうしてるうちに時間だからといって帰り支度を始めてしまう(苦笑)。だからレコーディング自体は日本の方がずっとスムースに進みます。」
―――レコーディングの雰囲気はどうでした?
「古(いにしえ)の歌で憶えた空の色の様でした。」
―――何かレコーディング中に起きたハプニングや事件等ありましたら教えていただきたいんですが…。
「注文した弁当屋が違うメニューを持ってきて、脅したらタダになったうえ、めちゃくちゃうまかった。ありがとう○○弁当! 次もよろしく(笑)!!」
―――今後はどのようなジャンルに挑戦してみたいと思いますか?
「先の事は分からないな…。」
―――ところで最近の諸星さんの曲を聴いていると、初期にリリースしている歌モノポップな要素を含んでいた作品とはだいぶ音楽性が変わったと思ったのですが、何かきっかけがあったりしたのですか?
「『環境が変わった』の一言につきます。I Love NY!!」
―――やはり楽曲でもニューヨークで活動をされてかなり影響を受けているのですか?
「もちろん影響はされます………!! でも、一言。NYは流行(はやり)の原点というイメージはありますが実際はそうではなく、自分の考えを強く持ち自由に好きに音楽そしてLifeを楽しんでいる街であり、そこが好きです。NYでCDデビューするという気持ちなどはないんですが。」
―――どうしてニューヨークに住みたいと思うようになったのですか?
「以前『GOLDEN BOY』というボクシングをメインにしたミュージカルに出演していて、93年に再び『GOLDEN
BOY』で主人公ジョー役の主演が決まったんですよ。それでこの舞台となる街(NY)を自分の目で見たくなり、舞台の92年にNYに飛んだんです。そこで人生初めてマクドナルドに入ったんだけど、レジが防弾ガラスで仕切られているぐらいかなりヤバいところだったんだよ。でも、俺はその生と死の境目を感じさせる場所で久しぶりに生きているという実感がして…。NYに来るまでは何をやっても新鮮さが感じられずどこか醒めている部分があったんだけど、ここでは“貧欲さ”とか“ハングリーさ”が戻ってきたような気がして、この街に住みたいと思うようになったんだよね。」
●ローラースケート履いてスピーディーに駆け回りたい。
―――諸星さんにとってライブとはどんな場ですか?
「お正月の様なお祈りする場!! 」
―――今後どのようなライブをやってみたいですか?
「ローラースケートを履いてステージをスピーディーに駆け回り、とても華やかに!!
でも口パクでネ。歌えそうもないから(笑)。」
―――ライブ時にバックで演奏されている方々は諸星さんが集められたんですか?
「みんなバックではなくチームです。別に前でも横でもいいんです。俺が真ん中であれば…。」
●シェイクマン
―――知らない読者もいると思うので、諸星さんについている『Shake』というニックネームの由来を教えて下さい。
「ニューヨークで最初に行ったのがマクドナルドだったんですけど、日本では入った事がないから何をどう買っていいのかわからない。しかも、限られた予算で行ってるから食いたいものの中でも一番安いものにしようと悩んでいるうちに急かされて、とっさに出てきた言葉が『バニラシェイク』。そして次の日もリベンジとしてマクドナルドに行ったんだけど、結局カウンターの前でフリーズしてしてしまって『バニラシェイク(笑)』…。そんなことが続いたおかげで、頼みもしないのにその店ではバニラシェイクが出てくるようになったんですよ。それでいつのまにか『シェイクマン』というあだ名が付けられていて、今では日本で発売するCDには全て『Shake』と名付けているんです。」
―――シンガーとして、コンポーザーとして、プロデューサーとして俳優として活躍をしていますが、それぞれのおもしろさを聞かせて下さい。
「それぞれおもしろさは違うんだけど、統一してオリジナルな自分を出せるところかな。」
―――何から何まで自分でやることの苦労等ありましたら…。
「楽することなんていつでもできる。でも苦労することはいつまでもできない。だいたい“苦労”って何だ? って思うよね。
」
―――実際、以前所属していたグループが解散して、それでも音楽を続けていこうというのはどんな気持ちからだったんですか?
「俺の場合、音楽はどんな有名な医者が作った薬よりも効く薬なんですよ。だから自分で音楽を続けていこうと思ったんです。」
―――ニューヨークに住んでみて分かる日本の音楽シーンの状況とは諸星さんからみてどんなですか?
「考えたことないですね。日本には日本の良さがたくさんあるから。」
―――最近刺激を受けた音楽はありましたか?
「たくさんあります。今いろんなジャンルのミュージシャン達とある人をキャプテンにレコーディングをしているんですが、そのクソ野郎ーどもの音楽かな! 俺に無いモノをたくさん持ってやがる! 」
―――今音楽以外に興味があることはありますか?
「平井堅とヤンキースの松井秀喜はどっちが顔がでかいか。」
―――Roof topの読者に一言お願いします。
「タダより高いものは無い(笑)!!」
★Release
Shake TRAFFIC SIGNAL 2004 |
BLUE
sign
|
YELLOW
sign
|
RED
sign
|
|
|
|
|
|
|
|
|
本
くそ長〜いプロフィール
1,365yen
発行:主婦と生活社 好評発売中!
諸星さんの生い立ちからジャニーズ事務所へ入ったときのこと、そして現在まで事細かく赤裸々に(?
)書かれています。少しでも興味があるという方は必読です。
|
|
★Live Info.
☆Shake TRAFFIC SIGNAL 2004 LIVE TOUR〜VIBes III〜
11/29(月)名古屋:名古屋ダイヤモンドホール
12/1(水)大阪:なんばHatch
12/12(日)東京:STUDIO COAST(アゲハ)
☆KAZUMI MOROHOSHI X'mas Night '04
12/25(土)東京:ウェスティンホテル東京
オフィシャルサイトhttp://www.ka-kun.com/
|