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『quake and brook』で提示した
魂を揺さぶる内奥のパトスと静謐な意志
インタビューの中で荒井岳史(vo, g)、原 昌和(b)の2人の口から何度となく放たれた「仲間」という言葉。誰もが知っている言葉でありながら、生活している中では意外と使わない特別
な言葉であると思う。the band apartはメンバー、スタッフ、友達が固い絆で繋がっている仲間である。そしてその絆から生まれる純度100%の音楽。音楽を作るというのは理屈ではなく、本能に導き出されて形となった音像なのかもしれないと、このインタビューで痛切に感じた。 時代の先駆者となった彼らの、突き抜けた瞬間が見えるアルバム『quake and brook』の話題を中心に、バンドと縁の深い下北沢シェルターの西村仁志、目黒彩 海の両名を交えながらのレコ発記念鼎談をお届けします。(interview:加藤恵美子) |
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「自分達のレーベルを作るっていうことは、“族”の旗を振り上げているってことじゃないですか」(原) 「CDを買ってそれを猫避けにぶら下げても、その人の勝手ってことです」(荒井) 「仲間がいたから頑張れましたね」(荒井) 「こっちからは何も強制しないです。俺達は楽しくやります。そちらはそちらで楽しくやって下さい」(原) asian gothic labelプロモーターM氏の 『quake and brook』のここを聴け!! ──今作の聴きどころを教えて下さい。 M:前作の『K. AND HIS BIKE』は結成当初からの曲であったり、既にライヴでお馴染みの曲であったり、ベスト盤的な内容だったと思うんです。でも今作は10曲中9曲が新曲。新しいバンアパの一面 が見られると思います。 ──4曲目の「M.I.Y.A.」はご自身の名前であると思うんですが、こちらについては? M:あれはなんか…恐縮です。お恥ずかしい。嬉しい限りです。 <荒井:お前、なんで急に恥ずかしがっちゃってるんだよ。言いたいことを言えよ。事務的なことを言っていいんだよ。文句言わないから。 M:は、はい(汗)。「M.I.Y.A.」はもちろん、アルバム1枚を通 して1人でもたくさんの人に聴いて欲しいですね。1曲1曲、もの凄く聴き応えがあって、リフひとつとっても壮大ですね。細かいところまで本当によく出来ています。レコーディングも限られた時間の中でメンバー全員、精一杯頑張っていましたね。 ──今後どういうバンドに育っていって欲しいですか? M:難しいですね…。独立してCDをリリースして、ツアーをやって、より楽しく自分らしさを追求して欲しいです。 |
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