映画『ヒバクシャ ―世界の終わりに―』
ヒバクシャ
監督 鎌仲ひとみ プロデューサー 小泉修吉、川井田博幸
http://www.g-gendai.co.jp/hibakusha/
先日、東京中野ゼロホールで始めて公開上映されました。美しい素晴らしい映画でした。広島の被爆の状況、イラクの劣化ウラン弾による被害、そしてなんといっても長崎に落とした原爆を作ったアメリカは西海岸シアトルの少し東南にある核施設都市ハンフォードでの信じられない被爆状況。長崎に原爆を落とす前にアメリカはわざと放射能をまきちらし人体実験をしていた。

さらにやっぱりかと思うのがマクドナルドのハンバーガーやポテトがなぜ安いのか!このハンフォードの生産の農産物だからです。 ハンフォードのマクドナルドの駐車場の壁にはなんとあろうことかあのマクドナルドのMのロゴ・マークとともに「Atomic Food」と大きく書かれているんですよ。しかもウェイトレスはコーラを運ぶときに「はい、プルトニウム入りのコーラですよ」と笑顔でもってきます。これは地元の人が本当に放射能は人体に影響ないと洗脳されているからです。農場の男の奥さんが甲状腺ガンになっているというのにです。

まだまだ驚くべき内容が一杯です。どうぞ時間をさいてぜひ見てください。

何回かピースウォークをしているうちで、渋谷公演通りのマクドナルド前をあるいている時がありました。とてつもなくアンビバレントなバッド・トリップするような光景でした。被爆国日本人も参加してアメリカによる劣化ウラン弾で新たにイラクの子供たちを被爆させている最中に被爆食料の代表格であるマクドナルドをバカカップルどもが家畜みたいにビルに詰め込まれてムシャムシャ食っているからです。果てしない狂気が一見ほのぼのとした他愛無い風景としてある。親子づれもいるから呆れたものだ。

監督の鎌仲監督は今や地域通貨のバイブル番組『エンデの遺言』を撮ったドキュメンタリー映像作家です。僕が国分寺に引越したのは「カフェ・スロー」での地域通貨の講座でこの『エンデの遺言』を見たことが影響しています。以後僕はサステイナブルなものをテーマにしていくことになったのです。加えて監督の鎌仲ひとみさんは富山県出身者ということもあり地域活性化好きな僕としては親近感も持ってしまったわけです。まだ直接お会いしていませんが、間接的に連絡はとりました。

以前ビーグッド・カフェでレインボーの木下さんに紹介してもらい(木下さん、ご縁をありがとうございました)制作会社のグループ現代の広報の宮原さん、宮下さんと知り合いになり、全国上映の告知に関してささやかな助言をさせてもらったり、事実富山での自主上映のスタッフにもなり全国ではかなり早くに上映申請をしました。富山ではピースウォーク関連の人達が随分ここでも動きました。引き続き上映会が予定されています。MLやHPでの書き込みが減ったからといって遊んでいたり、平和アクションに興味を失ったりということではありません。

ちなみに僕は有事法制に関して言及することがなかったですが、それは有事法制に賛成の人達の順序の悪さに反対であり、また有事法制反対と叫ぶ人達の防衛ヴィジョンに対しての具体策の無さにも反対であったからです。どちらにも組みすることはできませんでした。

あんなにピースウォークに熱を入れていたのになんで有事法制になるとOtoは黙っているんだと思った人もいるんではないでしょうか。無言で失礼しました。


ヒバクシャ コンセプト(HPより抜粋)
世界で初めて原爆が投下されてからすでに57年、経った。ヒバクシャはこの57年をどう生きてきたのだろうか。原爆の体験はこの間、日本や世界の人々と共有されてきただろうか?ヒバクシャとはどのような存在なのだろうか?

この疑問は98年、イラクを訪れ、湾岸戦争で使われた劣化ウラン弾により白血病を病んだ多くの子供達に出会ったことから始まった。彼等は世界から隔絶し、自分に何が起きたのか語る言葉を持たず、十分な医療もなく、そして私の目の前で亡くなって行った。その中の一人、14才の少女、ラシャは「私を忘れないで」とメモを手渡した。ここから私のヒバクシャの声を聞く旅が始まった。

広島で被爆した医師、肥田舜太郎は85才の今もヒバクシャの医療と人権の回復に情熱を傾けている。被曝体験から肥田医師は微量の放射能がもたらす危険を訴えてきた。肥田医師の活動を通して、人類史上稀に見る悲惨な体験から日本のヒバクシャが獲得した、アイデンティティ、そしてその魂のメッセージを探る。

また一方で肥田医師の警告する微量放射能の被害は核開発、核実験、原発によって世界に拡散している。長崎に投下された原爆のプルトニウムを生産したアメリカのハンフォードでは50年以上も大量のプルトニウムを製造する過程で世界でも最大量、高濃度の核廃棄物の汚染にさらされてきた。そこに住む住民もまたこれらの放射能によってヒバクシャとなっている。

この映画では核の被害者を等しくヒバクシャと呼びたい。放射能は目に見えないが確実にこの世界を汚染し続けている。だからこそ、今、ヒバクシャの声に未来へのメッセージに耳を傾ける。

▼東京近辺での上映予定。
7/12 藤沢市民会館小ホール 十時と19時
7/20 高円寺会館 13時30分
8/2  調布市文化会館 13:30、18:30
8/3  太田区生活センター 
8/17 東大宮コミュニティセンター14:30
8/24 入間市産業センター13:15
8/27 保土ヶ谷公会堂 3回上映
8/27 川崎市 新百合21ホール
8/29 藤沢市民会館
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