アンダーグラフ / ユビサキから世界を
初回盤 (DVD付)FLCF-4132 1,260yen(tax in) / 通常盤FLCF-7112 1,050yen(tax in) / 6.21 IN STORES

 前作の『真面目すぎる君へ』が大好きで、未だに毎日のようにリピートしまくっているんですが、早くもアンダーグラフからニューシングル『ユビサキから世界を』が届きました。アンダーグラフはメロディーが自分の体にすんなりと溶ける様に入ってくるというのも好きな理由なんですが、とにかく真戸原さんが書く詞が好きです。自分がその時に思っていることと詞がシンクロするというか、「あー、私も思ってることはこういうことなんだよなぁ」って思うことが多いんです。もちろんこんな素敵な言葉にはできませんけど…。
 今回の『ユビサキから世界を』は、そういえばユビサキから始まることって多いなと改めて実感しました。大切な人の手を握ることとか、楽器を奏でることとか、私がこうやってキーボードを打って自分の思いを伝えてることもそうだし、曲の中に出てくる「ユビサキから世界を変えましょう」っていい言葉ですね。やさしく奏でられるメロディーに載せて伝えられるこの言葉はとてもあたたかく、日常で起きる些細な事にもカッとしてしまう冷めきった心にポッと灯りを灯してくれます。この号が出る頃には終わってしまってますが、九段会館でのワンマンも楽しみにしています。(Rooftop:やまだともこ)
音速ライン / みずいろの町
UPCH-5391 1,050yen(tax in) / IN STORES NOW
 バンド結成から早3年。そして私が彼等の楽曲に出会ってから早3年。この3年の間に本当に沢山の名曲達を「これでもか!!」という位 に沢山聴いてきた。何度聴いても飽きない。Vo&Gの藤井の胸にグッと来る哀愁メロディーに温度ある言葉の数々。bass大久保のうねるメロディアスなベースラインの絡みが心地よく、常に自分の生活の一部として存在している。だから彼等の出来上がったばかりの楽曲を初めて聴く時は、立場が変われどいつもドキドキする。だって根底に音速ラインの楽曲が、今も大好きだという気持ちが強く存在しているから。1曲目に収録されている「みずいろの町」は、音速ラインの武器の一つでもある疾走感溢れるギターロックナンバー。彼等の場合、ギターが何十に折り重なっていても、歌をきちんと聴かす術を心得ているから曲がうるさくない。むしろ、ギターの音が心地よい位 。ギターロックを興味の対象としなくなった私でもすんなり聴く事が出来る哀愁ナンバーなんです。そして、打ち込みによるリズムトラック「サマーフォーク」に、アコーステックギターによる弾き語り「花かんざし」。どの楽曲に共通 してい言える事は楽曲の完成度が高い。彼等に出会えた事は私にとっても自信でもあり、自慢な存在です。(SONG-CRUX:樋口寛子)
Amazonで購入
カワムラ / 明日晴れたら海へ行こうじゃないか
RRKM0001 2,000yen(tax in) / IN STORES NOW
 沖縄民謡歌手、古我地さんのバックでギターを弾いてたと思っていたら最近はNaked Loftの「一杯で聴ける唄始めました」で優しい唄を届けてくれるカワムラさん。タイトルにもなっている「明日晴れたら海へ行こうじゃないか」はちょうど今の季節にぴったりで中途半端な梅雨の時期を吹き飛ばすくらい初夏の匂いのする歌です。本人が沖縄へ行って作ったという「記憶の旅」もカワムラさんの観てきた沖縄の風景が出ておりピュアな気持ちで歌っているこの歌は島の人に聴いてもらいたいナンバーです。「てぃんさぐぬ 花」や「満月の夕」といった名曲もカワムラさんの気持ちが込められていてまた違った感じで聴けて嬉しいです。 Naked Loftでは毎月、お昼の時間に「一杯で聴ける唄始めました」というタイトル通 りのイベントをやっていますので夏の日差しに癒されにカワムラさんの唄を聴きに来て下さい。(Naked Loft:上江洲修)
シバ / LIVE 新宿発・謎の電車
AM-007 2,500yen(tax in) / IN STORES NOW
 「LIVE 新宿発・謎の電車」去年の8月にネイキッドロフトで行われたシバさんのワンマンライヴの音源です。シバさんのライヴを観るまでは今までブルースという音楽を知らなかったと思う。この日の会場が新宿百人町という日本の中でも一番外国に近いくらい多種な人種の多い町の中、シバさんのギターから聴こえる音は一瞬にして会場の空気を変えるくらい一音、一音が繊細に突き刺しそしてその曲に乗せた包み込む歌声、さらにハーモニカで酔わせてくれる。会場が路面 にあるだけあって外から聴こえる雑音がいい意味でライヴとリンクしていて聴いていると国内というよりもニューヨークとかで聴いている感覚だ。自分的にお勧めなのが7曲目の「満州鉄道の夜」と11曲目の「思い出」2曲とも曲は寂しいのだがその中の歌詞には希望があったりと聴いてると先があって前向きな感じがする。ぜひブルースに興味を持っている人には新宿の風景を思い浮かべながら聴いてもらいたい一枚です。(Naked Loft:上江洲修)
Zi:LiE-YA / 惡名ロック
CTCD-548 2940yen (tax-in) / 6.24 IN STORES
 音楽性のみならずその生き方まで含め、日本における数少ないブルースマンといえる“菊”こと柴山俊之。今だにサンハウスを越えるバンドを見つけるのが困難なほど、彼の創るR&Bは唯一無比な存在だが、その菊が現在、最強のメンバーと共に率いているのがこのZi:LiE-YAだ。サード・アルバムとなる今作でも、ブルースの本質であるワイルドネスとクールネス、そしてテンダネスを表情豊かなロックンロールとして提示している。もちろん全作詞は柴山俊之で、相変わらず極上で下品、力強く繊細な日本語ロック詞を聞かせてくれる。 「惡名ロックが俺様の 鼻唄がわりの子守歌/愛の火薬をつめ込んだ お玉 杓子のダムダム弾」(惡名ロック)  サイコーだ!
 サンハウス「夜は恋人」、ヤードバーズ「Flower(Happenings Ten Years Time Ago)」のカバーも収録されていて、このへんもファンにはたまらない聴き所だ。(加藤梅造)
ザ・シンセサイザーズ / 隣の女
DDCH-2104 2,730yen(tax in) / 6.21 IN STORES
 元・有頂天のボーカルにして、ナゴムレコード主宰、そして現在は演劇の世界でも活躍中のケラリーノ・サンドロヴィッチ率いるケラ&ザ・シンセサイザーズ。ファーストアルバムからセカンドまでに7年ものスパンがあったので、次はいつになるかと思っていたら、意外と早く一年ちょっとでのリリースとなった今作は、全曲女性ヴォーカル楽曲のカバーというコンセプトからして意表をついているが、曲のチョイスがまた、ドリカム、川本真琴、椎名林檎、松田聖子、等々かなり意外性の高いラインナップ。特にEAST END×YURIの「DA・YO・NE」カバーって……どこまで確信犯なんだろう!? 当然シンセサイザーズがやるからにはただのカバーアルバムになるハズもなく、曲によってはほとんど原形をとどめていないくらい攻撃的かつアバンギャルドなアレンジを施されていて、原曲の方の大ファンは怒り出す……かも? その上で、ケラ流のポップセンスが発揮され、完全に自分の曲として消化した上で収録されているので、カバーアルバムとしてはもちろん、シンセサイザーズのオリジナルアルバムとしても全然楽しめると思う。原曲は大好きだけど、シンセサイザーズは知らないっていう人は……聴いたら多分人生観変わるぜッ!?(北村ヂン)
SCOOBIE DO / SCOOBIE DO
初回盤 (DVD付)VIZL-181 3,500yen(tax in) / 通常盤VICL-61939 3,000yen(tax in) IN STORES NOW
 今年の2月にミニアルバム「Funk-a-lismo!」をリリースし、5月にはバンド結成10周年目に敬意を込め、バンド史上最高傑作「SCOOBIE DO」を発表した。異色コラボレートで話題となったRHYMESTERを迎えた「やっぱ音楽は素晴らしい」を含む全17曲のGROOVE ROCK!身体を揺らさずにはいられない、粒ぞろいのGROOVEがこの1枚でおもいっきり体感出来るのです。6/25に日比谷野外音楽堂にて、バンド結成10周年を祝して開催するスペシャル・ダンス・パーティー「Royal-Funk-a-lismo!」に身を委ね、思いっきり楽しみたいと思います。そう!夕暮れの野音でビール片手にね。
 それはそうと結成10周年おめでとうございます★これからも日本が誇るダンスロックナンバー、期待しております!(SONG-CRUX:樋口寛子)
THE STALIN / 絶望大快楽LIVE at後楽園ホール'83
B-1010 2,500yen(tax in) / IN STORES NOW
 スターリン中期の初のライブ音源で、クレジットを見ると、元ブランキージェットシティのDr.中村達也さんの名前が!ミチロウさん曰くスターリンの演奏が一番まともだった頃だそう(笑)。CDをよく聞いてると、後ろの方で爆竹の破裂する音や、観客の悲鳴が聞こえ、臨場感溢れる音源だ!  物心付いた頃にはもう目にすることのできなくなってしまったバンドだが、このアルバムを聞けば二十歳前後のキッズたちにもスターリンというバンドを肌で感じることができるでしょう。なよっちい、格好だけの自称パンクバンドが多い現在、このバンドの音源を聞けば、パンクなんて言葉を死んでも口にできなくなるだろうと思われるパンクアルバムの傑作が満を持してリリース!(Naked Loft:荒木卓)
スムルース / ロスト イン 宇宙
KICM-1167 1,200yen(tax in) / 6.07 IN STORES

 今回のシングルは『ロスト イン 宇宙』と『アンニュイ長距離テレフォンガール』の両A面 。『ロスト イン 宇宙』は勢いがあり、真夏の真っ青に晴れ上がった空を眺めているような開放感があり、気持ちいいサウンド。『アンニュイ長距離テレフォンガール』はポップサウンドに乗せて、語感のパズル師・徳田さんらしい言葉遊びが充分に盛り込まれた作品。歌詞をじっくり読んでみると「ん?」って思うところがあって、よくよくCDで聞いてみるとこの数字の羅列は言葉になってたんだ〜って妙に納得。電話じゃなくてポケベルを数字で入力していた時代を思い出しました。いろんな言葉が形を変えて、このサウンドにピッタリと合う言葉となっています。奥深いなぁとしみじみ感じてしまいました。  スムルースは6月より『スムルース マジでツアー2006』をスタートさせます。7/9はO-EASTにてワンマン! ファイナル!こちらもぜひ!(Rooftop:やまだともこ)

セニョール・ココナッツ / プレイズYMO
XECD-9051 2,814yen(tax in) / IN STORES NOW
 クラッシックからトランスまで様々なアレンジで料理され、おそらく日本で一番カヴァーアルバムが出ているYMO。今回は鉄腕アトムの生誕記念アルバムや映画「アップルシード」への楽曲提供などで知られるセニョール・ココナッツことアトム・ハートによって、細野晴臣、高橋幸広、坂本龍一の御本家もゲスト参加の陽気なラテン盤として登場。「ライディーン」「東風」といったメジャー? どころから外人さん日本語がんばってるって感じの「音楽の計画」。さらにYMOがエキゾチックラテンのマーティン・デニーをテクノカバーした「ファイヤークラッカー」をラテンデジタルブレイクビーツにアレンジって何がなんだか。
 原曲を知らなくても踊って楽し、チルアウトにも良し、フェイク感溢れるポップでキュートな名盤です。この夏の行楽のお供にどうぞ。 (ロフトプラスワン店長:天野宇空)
椿屋四重奏 / 幻惑
UKDZ-0049 840yen(tax in) / 6.07 IN STORES
 前作『薔薇とダイヤモンド』より9ヶ月ぶりに届いた椿屋四重奏のセカンドシングル『幻惑』がリリースされる。今作からギタリストとしてサポートしていた安高拓郎氏が4人目のメンバーとして正式加入し、遂に四重奏が揃うこととなった。 椿屋四重奏といえば、ボーカル中田さんのセクシーすぎる歌声とステージパフォーマンスにドキドキし、ヒリヒリと突き刺してくるような攻撃的なバンドサウンド。思わず目を逸らしたくなるほどに生々しい言葉で畳みかけてくる詞。それでいて、椿屋四重奏は自然と華やかさをも持ち合わせる。今作『幻惑』もまた欲情が剥き出しにされたように艶っぽく、美しく、それが嫌味なく全面 に押し出されている。『サイレンス』(M-2)の「さあ ベイビー」というフレーズはたぶん中田さんしか似合う人っていないと思う。ホントに。それぐらい自然に、欲情に溢れまくったこの詞をすんなり受け入れることができる。一度聴いてみて下さい。この世界にハマったらきっと抜けられないことは言っておきますが…。(Rooftop:やまだともこ)
deepsea drive machine / FORMA
DBGL-0009 2,300yen(tax in) / IN STORES NOW
 ツイン・ギター、アップライト・ベース、ドラムスの4人編成の彼らが影響を受けた音楽は、DUB、レゲエ、テクノ、DnB、ポストロック、トランス、サイケデリック、音響系といわれるモノなど、1998年結成のdeepsea drive machineが待望の1stフルアルバムをリリース!広がり続けるロックとダンスミュージックの境界線、彼らが切り開いてきた「電子混音」の世界がここに結実。メロディアスな歌を中心にしながらも、四つ打ちの高揚感を合わせ持った必聴曲「未来トライト」そしてddm史上最速BPMの「フラッシュポイント」。格段に研ぎ澄まされた世界観、繊細ながら豪快なサウンドワークで 溢れ続ける躍動感はますます増幅され、極上のメロディーと有機的なダンスビートが結ばれた。際限なく広がったボーダレスな音楽をギターとロックで束ねた1stフルアルバム。この「FORMA」はロックとダンスミュージックが融合された完璧な結晶だ。光に包まれる様な「rhumb line」、黒いグルーヴがDetroit technoを彷彿させる「Bass me up」、官能的なエレクトロニカ「折鶴 -1000 Wav.cranes-」など無限大の感性と好奇心が産み出した最高のアンセム が揃った1枚です。(新宿LOFT店長:東田慎二)
テルスター / ある決意
BACA-19 1,600yen(tax in) / IN STORES NOW
 あまりに大好きなアルバムだったので先月のインタビューに続き、今月はレビューまで書いてしまっている次第です。結成10周年を迎えたテルスターがリリースした『ある決意』。この1枚からものすごい力強さを感じたのは、楽曲が一発録りだからってことだけではないと思う。『孤独が匂うのだ』(M-1)の「何度でも 這い上がるもんだろう」というフレーズにあるように、何度も這い上がってきたからこその、力強さ溢れるそして説得力のある作品。『決意はあるのか?』(M-2)っていうタイトルも今のテルスターにこう問われたら、まだまだ曖昧なままの私は攻められるだけになってしまいそう。それほどに、決意があるというか、インタビューで横山さんが言われていたように「どうだ!」って突きつけられているような、自信に満ちあふれている作品です。
 普段はあんなに温厚なお兄さん達なのに、テルスターの迫力のあるステージを見ると迂闊なこと言えないなって思います。このギャップがまたテルスターの魅力のひとつでもあるんだろな。今月号ではテルスター横山さんと友部正人さんの対談を掲載しておりますので、こちらもぜひ読んで下さい。テルスター「ある決意」発売記念ツアーまだまだ行われてます。ファイナルワンマンは7/15新宿ロフト!!(Rooftop:やまだともこ)
ニューロティカ / ベスト2000〜2006現役
TV-093 2,415yen(tax in) / IN STORES NOW
 バンド結成22周年、そして通算ライブ1000回を超え、現在進行形でますます活躍中のニューロティカのベストアルバムが完成! 22年も活動してるだけあって今までにも何枚もベストが出ているけど、今回のは現メンバーとなってからの楽曲のベスト。現メンバーになってからもこれだけの代表曲を生み出しているっていうこと自体、まさに今もって「現役」だというのを証明していると言えるだろう。全20曲、CD収録ギリギリまで詰め込まれた盛りだくさんな内容なのはもちろん、全くの新曲を2曲、さらにこのアルバムのために15曲を新たにレコーディングし直しているというサービス精神出しまくりの内容! ちょこっとミックスしなおしてる……程度の話じゃないからね、ほぼニューアルバムって言っていいんじゃなかろうか!? 全ての曲もライブでの必殺ナンバーだけに、オリジナル盤のレコーディング以来、ライブで磨き上げられて完成度を増した新アレンジとなっているので、今までのアルバム全部持ってるよっていう人も聴かざるを得ない!
 もちろん、初心者のライブ予習用としても最適。さらには初回限定でDVDもついてるので、こりゃお買い得。急いで買いに行かねばッ!(北村ヂン)
NIRGILIS / 24サーチライト
DFCL 1281 1,223yen(tax in) / 6.14 IN STORES
 06年、今年のさくらソングの代表となったNIRGILISの『sakura』。テクノ・ミュージックを大胆にフューチャーし、アニメ『交響詩篇エウレカセブン』のOPテーマとしても人気を博し、オリコンチャートでも最高12位 を記録。この『sakura』は、オペラなどでお馴染みの『AMGING GRACE』を、クラブ・シーンで話題のマッシュアップという手法を流用して、自分たちのオリジナル楽曲と合体させるという今までの日本にはなかった斬新なサウンドで、リスナーの度肝を抜いた。今までもイルリメと競演した『テニス』、ケンイシイやART-SCHOOLとコラボレーションした『NEW STANDARD』という2枚のアルバムで、すでに音楽好きから評価されていた彼らだったが、さらに熱い支持を獲得することになったのだ。そんなNIRGILISがその勢いに乗って、6/14に待望のNEW SINGLEをリリースする。タイトルは『24サーチライト』。ロックを基調としながらも、打ち込みを駆使したNIRGILIS流ポップ・ソング。イギリスから世界を席巻しているフランツフェルディナンドやキラーズ、ブロック・パーティなどに代表される踊れるロック〜NEW WAVEリバイバルと見事にシンクロする最新型のミクスチャー・サウンドだ。初夏の季節に非常にマッチした情景、夜のドライブ、次々と目にうつる標識、そして未来を照らすかのようなサーチライトが明日へ繋がっていく世界観が、楽曲の疾走感と見事にマッチして、新しいNIRGILISのスタンダードナンバーとしてファンに親しまれていくことは間違いないだろう。そして、このシングルの発売を記念して、7月7日に大阪は心斎橋のtwice、7月14日に東京は新宿のLOFTにてニルギリス初のワンマンライブが行われる。タイトルは『ニルガメッシュNiGHT』。(新宿LOFT店長:東田慎二)
HIGH VOLTAGE / GEFUHL
TOWER-1013 2,100yen (tax in) / IN STORES NOW
 札幌のカメレオン・レーベルから発表された1stミニ・アルバム『HIGH VOLTAGE』、NMNL RECORDS/NMNLレコーズから発表された2ndミニ・アルバム『此処にいる』収録曲すべてを現メンバーで録り直し(曲順もオリジナルと同様という徹底ぶり)、さらに未発表曲「影のない世界」までをも収録した、第1期HIGH VOLTAGEの集大成的作品。彼らの同郷の先人であり巨人であるbloodthirsty butchersで言うなら『i'm standing nowhere』の位置に当たるアルバムだ。昨年、吉岡貴裕(ba)が加入したことによりグルーヴ感がグッと強まり、年間100本以上のライヴをこなした経験値によりバンドの一体感が一段と増した今の彼らのプレイだけに、元より卓抜したメロディの良さと曲構成の巧みさには定評があるゆえ内容は折紙付き。抑え切れぬ 感情を激情へと昇華させる超高圧放電響音はこのアルバムでひとつの頂に達し、今夏彼らはメジャーという荒野の果 てを敢えて往く。迸る激情サウンドのその先にある奔放な進化形を我々に提示してくれる日も近いだろう。(Rooftop:椎名宗之)
浜辺シゲキ / GROOVIN' HIGH
COCP-50919 2,625yen(tax in)/IN STORES NOW

 Rockin' Ichiro&B.W.S.Bのギタリスト、浜辺シゲキ氏がNaked Loftで不定期に行っているイベント“SKETCH’は毎回大盛況である。毎回違った形(弾き語りや盟友jam studentsのトリオ編成etc)でお馴染みの曲から新曲、カバー曲入り乱れての演奏で来てくれているお客さんを毎回幸せにしてくれている。そんな中で披露されている楽曲群が本作には収められている。とにかくライブで1回聴くとなぜか覚えてしまい、口ずさんでしまうのは浜辺さんの楽曲の素晴らしさと甘い声と人柄によるものだと僕は思う。そして常に実験的な姿勢を失わず何事にも挑戦する姿勢が感じられるこのイベントが僕は大好きだ。そんな"SKETCH"の6回目が6/9,ロックの日に開催される。一年に一度のこの特別 な日に体感してみるのはいかが?(Naked Loft:ウエムラタカユキ)

VALVE DRIVE / Best My Guest
gsrc-002 525yen / IN STORES NOW
 97年結成の3ピースのメロディックポップパンク、VALVE DRIVEの初単独シングルCD。MxPxやGAMEFACEなどの90年代のバンドに影響を受けて来たという通 り、少し懐かしい所も感じますが、俗に言う「メロディックパンク」「メロコア」という畑出身のバンドで良くみられるような、安易にスピードを落としたり、泣きメロを導入したりする事なく、スピード、ポップ、エネルギッシュと言う所にこだわる姿勢が、潔くていいと思います。 (LOFT RECORDS/TIGER HOLE:オオサワシンタロウ)
puli / fellow met by chance
3P3B-47 2,100yen(tax in) / IN STORES NOW
 無類のアレンジ大将青島氏率いるpuliの二枚目のアルバム。全曲フックの効いたトリッキーな曲のオンパレードであるが、まったくもってストレスを感じさせない、むしろストレートに響く楽曲はあっぱれの一言。これだけ変拍子多様でありながらマニアックさは皆無。基本な曲の良さがある上のアレンジで相当かっこよさが増しているのは以前から聞いていた人には手にとってみれば分かるであろう。また、この作品から聴きはじめた方にはむしろ以前の音源も(シングル、アルバム1枚づつ)聴いてもらいたい。バンドの成長っぷり+昔からの曲の良さがわかってくれるはず。前メンバーでのレコーディング(REC後メンバー脱退あり)でツアーファイナルのシェルター公演には期待がかかります(9/16@SHELTER)。 また、リリース先である3P3B社長はシェルターでは奢ってもらうビールを本当に巧そうに飲むことでも有名だ。(下北沢SHELTER店長:西村等)
Amazonで購入
FUGAZI / 7-24-98 FREDERICTON,CANADA NEW MARYLAND RECREATION CENTER
www.fugaziliveseries.com にて通販のみ販売
 シェルターにもポスターが張ってある(DISCORDのリリースポスターって見かけないですよね)「End Hits」のリリースが98年の4月。今回のカナダ公演は98年の7月で、かなりアルバムリリースにタイムリーな公演ですが、それほどリリースに絡めたリストではなく(1曲目はBREAK(End HIts1曲目)ですが)新旧ちりばめた内容。個人的に思うのはもうこの頃のフガジは昔のような堅苦しさも薄れて(いい意味で)フリーキーながら(ま、昔からかなりライヴはフリーキーそのものですが)曲もちゃんと聞かせる、いい感じのおっさんになってきたのではないでしょうか?? 剣道6段+柔道5段、そんな感じ。途中で音質が狂ったように変わってますが(DISK1「TARGET」のデッドな空間から思いっきりリバーヴの効いた場所に。まさにPLACE POSITION)まったくもって問題なし。全24曲のあまりMCがないいいライブでした。このライブ盤全20枚セット、次で20枚目ですが次回レビューでびっくりニュースあり。 (下北沢SHELTER店長:西村等)
Amazonで購入
フラワーカンパニーズ / はじまりのシーン
TXXC-1003 1,200yen (tax in) / ライヴ会場、通販限定販売
 現在ツアー真っ最中なフラカンの、ライヴ会場限定販売中3曲入りシングル。今年の1月15日、東京で大雪が降った日にvo.鈴木氏が一気に書き上げたという「はじまりのシーン」、この曲はフラカン史上最も優しさに溢れているのではないかと思う。子供の頃の自分へ、そして大切な君へ。語り掛けるように、鈴木氏の歌が響く。雪の日のシンとした空気は、眠っていた記憶を甦らせるのかも知れない。全ての音が吸い込まれたその感じは、母親の胎内に似ているのかも知れない、もしかしたら。各々の思いを胸に、じっくり聴いて欲しい名曲。
 カップリングには「はぐれ者賛歌」「友達100万人」の2曲を収録、それぞれ違ったテイストで、この一枚にフラカンの喜怒哀楽、多様な魅力がギュウギュウに詰め込まれています。なお、うち1曲は7月発売のニュー・アルバムには未収録とのこと。聴き逃したら勿体ない! 今すぐライヴ会場へGO!!(LOFT PROJECT:稲垣由香)
Low relief / No.4
ZTCA-10 2,000yen(tax in) / 6.07 IN STORES
  世の中にはバンドは腐るほどいて、その中でもまだ多くの人の耳に届ききってないかっこいいバンドって結構あると思います。一生聞く事のない(出会う事のない)かっこいいバンドもいると思います。三重県四日市を中心に活動をしている Low relief(ローレリーフ)が1st ALBUM「No.4」を今月7日に発売する。ヘビーなサウンドに日本語詩で歌うVoのハスキーボイス。EMO , ALTERNATIVE , GUITAR ROCK等を吸収し、ジャンルの垣根を飛び越えたEMOTIONAL ROCK BAND!!! ELLEGARDEN , Waking Ashland と共演で話題をよんでいる。本当に良い音楽なら、この先きっとあなたの耳に自然に届くでしょう。 この Low relief はそんなBANDです。自然にあなたに届く前に、人より一足先に check してみたら良いのでは?? 大阪のZESTONE RECORDSのオムニバス「ZEST FOR LIVING vol.00」にも参加。好評発売中!!(新宿LOFT:佐藤 統)
V.A. / 4WAY
YXCA-1002 1,890yen(Tax in) / IN STORES NOW
 皆さんご存知でしょうが5月10日にBUZZTONE RECORDSからリリースされた2006年の話題コンピレーションアルバム! 4WAY! 参加アーティストはlocofrank、SLIME BALL、ECONDSHOT、Ten Foot Pole! この名前を聞いただけでワクワクしますよね? しかも、初回限定で2006年3月に行われた来日公演と先行TOURのDVDが付いてくるなんておいしすぎませんか?しかも全バンドすべて新曲を2曲ずつ収録してるし、CD聞いてもDVD見ても熱くなること間違い無しです、とりあえず聞いてみて! メロディックパンクを聞かない人も要チェック!(下北沢SHELTER:飯岡)
V.A. / C.A.P.S.2-2nd EDITION /A felicity SAMPLE
MTCD-1066 felicity cap-59 2,500yen(tax in) / IN STORES NOW
収録曲:全21曲 / 初CD化音源×4 初アルバム収録曲×5
 フェリシティってレーベルはご存知でしょうか?すでに5年目となったこのレーベル、'04に出たレーベルコンピの第2弾。シェルターでも伝説のライブを繰り広げたとdownyなどをリリースしているのですがSpangle call lilli lineやカジヒデキ、HIFANAなど基本的にハイクオリティな音楽家(海外組もあり)をリリースするレーベルでも有名。以前RAZORS EDGEのテープリリースや今後はBREAKfASTのアルバム発売など、ただのオシャレレーベルでない懐の深さ。レーベル外からですが54-71のこのコンピに参加してます。自分的にびっくりはCORNERIUS(コーネリアス)のI Hate Hate別バージョンI Love Loveなどかなりレアな楽曲が収録されている点。ただ、思い入れがあるのはやっぱりレーザーズエッジだったり54だったりブレックファストだったり現在もシェルターでライヴをブチかましているバンドはやっぱりかっこいいというところですね。あと2曲目のdownyの楽曲が今現在でも異様にかっこよすぎ。(下北沢SHELTER店長:西村等)