2016年10月
緊急企画!!!
『北朝鮮の夏休み』・『熊笹の遺言』上映&今田哲史アフタートーク
OPEN 18:30 / START 19:30
予約¥1,500/当日¥1,800(共に飲食代別)
このイベントの予約は締めきりました。
【出演】今田哲史(タートル今田)
【ゲスト】綿井健陽(映像ジャーナリストhttp://www1.odn.ne.jp/watai/)、任書剣(『北朝鮮の夏休み』監督)
今田監督の初期作品、『北朝鮮の夏休み』・『熊笹の遺言』ダブル
上映後のアフタートークでは今田監督の作品に対するコメント、
〜今田監督より『極私的作品解説』が届きました〜
『熊笹の遺言』(2003/60min)
この映画はハンセン病療養所に住む、
3人の元ハンセン病患者さん達を追ったドキュメンタリーです。
これは日本映画学校での卒業作品でしたが、僕を含むボンクラ学生4人組が半年強、
施設に通いながら元患者さん達に怒られつつ可愛がられつつ撮りました。
映画祭等で色々ありがたい賞を頂いた後(どんな賞だったのかは失念しました…)、
ユーロスペースさんを皮切りに2~3箇所のミニシアターさんで、
それぞれ2週間~1ヶ月程の上映をして頂きました。
またこの映画は岩波DVDシリーズ日本のドキュメンタリー政治社会編という
DVD-BoXで羽仁進監督の『教室の子供たち』(大好き!)、
亀井文夫監督の『流血の記録 砂川』(まだ観てません…)等という
ドキュメンタリー映画の金字塔的作品と供に収録されております。
これはこの岩波シリーズの編者であり、僕が日本映画学校在籍時に校長であった
佐藤忠男先生のごり押しなのではと思います。
『北朝鮮の夏休み』(2005/73min)
この映画は、映画学校の同級生で中国人留学生であった任書剣くんが
北朝鮮のバスツアーに参加しその一部始終を撮ってきたはいいものの、
編集ができないと言い出したので僕が構成と編集をしたものです。
任くんの家で合宿しながらほぼ2人で作りました。
今考えると、朝鮮の言葉と中国の言葉が飛び交う映像素材を
日本人の僕がどうやって構成編集したかは謎ですが、
編集の仕方としては素材を一つ一つ観て、
印象的なシーンの意味合いを任くんに僕が尋ねて、
面白いと思ったら残し、伝わらないと思ったら削ってと割とシンプルに構成しました。
その後大体の翻訳を朝鮮語が出来る方にして頂き、
それを基に僕が簡易な日本語の翻訳テロップをのせるという作業もしました。
なので我々の意思の疎通具合から推測するとかなりいい加減な翻訳かもしれません。
2005年は今と同じ様に北朝鮮に対しての“嫌”感情は世間的にはありましたが、
北朝鮮に住む市井の人々は屈託なく笑っているシーンが多く、
その笑顔はちゃんと伝えようと心がけました。
その後、山形ドキュメンタリー映画祭にも特集上映の一コマでお呼び頂き
おおむね好評頂いたんですが、監督である任くんが
「日本で映画を上映しても儲からないんですね。ロードショーはしません!」
とのビックリ発言で劇場には結局流せませんでした。
後日談を話すと、この映画はTV(報道特集だったかな?)で流され
僕が意図したものとは真逆の
“仰天北朝鮮バスツアー”的な編集が施された上で電波に乗りました。
そして今年の4月に10年以上ぶりにシネマスコーレさんで上映して頂きまして、
今回のLOFT9さんで3回目の上映になります。レアです!
〜タイムテーブル〜
18:30 開場
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19:30 今田監督、綿井さんによるクロストーク
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19:45 『熊笹の遺言』上映
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20:45 休憩
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21:05 『北朝鮮の夏休み』上映
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22:20 『北朝鮮の夏休み』監督・任さんを交えてトーク
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23:00 終演予定