2014年4月
第四回東京電撃映画祭
『マッチ売りの殺人少女』完成披露上映
OPEN 18:30 / START 19:00
前売¥4,000 / 当日¥4,500(共に『マッチ売りの殺人少女』DVD付き!/飲食代別)
前売はローソンチケットおよび阿佐ヶ谷ロフトWEB予約にて3/13(木)発売!
・ローソンチケットLコード:34023
・阿佐ヶ谷ロフトWEB予約ページ
【トークゲスト(予定)】
緒川凛、ももは、黒木歩、小司あん、鬼塚あみ、佐倉萌、他
【ミニライブ(予定)】
アリスセイラー「マッチ売りの少女」
KARAふる「パラノイア」
【サンダーボルトガール(場内半裸給仕/予定)】
菅野いちは、他
【内容】
ミニライブ&トーク&オーディオコメンタリー上映
そこそこに量産されるも一般に広がることなく記録も残らず映画の墓場に直行する超低予算ゴミ映画クズ映像をみんなで愛でて楽しもうという酔狂イベント東京電撃映画祭の第四回。毎度深夜にオールナイトで行われる本イベントだが今回は例外的にイブニング。開演19時(開場18時半)から終演22時半(23時撤収)の正味3時間半と時間も短いので上映作品は先頃完成したばかりの「マッチ売りの殺人少女」一本のみ。それでいて入場料金は高くドリンク別の¥4,500(前売り¥4,000)。まあ待て。聞け。というか読め。もちろん無駄に高いわけではないのだ。高いだけのまっとうな理由がちゃんとある。今回は何と、おお。何と、DVD付き入場券方式なのである。イベント来場者全員にもれなく4/18リリース予定の「マッチ売りの殺人少女」本編DVDパッケージを無料で進呈しようという大盤振る舞いなのだ。この、イベントチケットを買うだけでDVDがもらえるDVD付き入場券とは、言い換えればすなわち来場者全てに強制的にDVDを購入させる押し売りイベントとも言えるわけだがそこは言い換えるな。しかし定価¥3,990のDVD料金を差っ引くとイベント収益はたったの510円、前売りの場合だと実に10円ということになり、ロフトAに支払う会場費を考えるとまたしても赤字じゃないか。もちろんメーカー様のご好意にすがって卸価格を勉強してもらう交渉が進行中ではあるが赤字には違いない。でもやる。売れない売れないと業界津々浦々から泣き言ばかり聞こえてくる昨今のDVD市場にカツを入れる。いや我々ごときがこじんまりと何をやろうが大勢に影響は全然まったくちっとも何もないのだがそれはまあいい。やるったらやる。だから来い。そしてDVDを持って帰れ。邪魔ならロフトA並びのブックオフに中古で叩き売れ。もちろんパッケージには緒川凛はじめ、ももは、黒木歩、あん、鬼塚あみ、佐倉萌ら出演女優全員のサインが入る。あ、誰だ誰だ汚れ扱いで中古買取り価格が下がるなどと言う奴は。当日ゲスト来場する彼女らの写真も常識の範疇で撮り放題。ご希望なら藤田浩、ホリケン。津田淳、影山英俊ら男優陣にもサインさせよう。上映は毎度のごとくオーディオコメンタリー付きで製作秘話というか出演者たちのただの雑談と突っ込みを聞きながらの鑑賞となる。「レイプゾンビ2&3」の名曲「妄想LOVE」に続いて今回も挿入歌「マッチ売りの少女」を作ってくれたアリスセイラーも京都から駆けつけてライブで歌ってくれる。「イノセント・ノワール」に続いて主題歌を担当した宮村恋改め黒木歩率いるバンド・KARAふるも「パラノイア」を演ってくれる。当然サンダーボルトガールズによる半裸給仕もある。これならまあ金四千五百円也でも高くはあるまいと思うのだが、あなたどう思うか。さてその「マッチ売りの殺人少女」であるが、元々は別のメーカーから発注を受けて書いたシナリオがボツになったものである。ボツの理由は「普通に怖いから」という、何じゃそらなものであったと記憶しているが、作らせていただいている我々二級市民の身にあっては雲の上の存在であるメーカー社員プロデューサー御皆々様の思惑を忖度するのは憚られる。思えばこのように作られる前に闇に葬られた企画が何本あることか。未回収のギャラで家が建つ。いやそもそも単価が安いから家は建たないが少なくとも今日のメシ代には困らずに済むぞ。これこのように我々末端現場労働者は日々業界恨み節を口ずさみながら食うや食わずの生き地獄を生きているわけだが、事実関係を確認してみるとそもそもヒロインの年齢設定が高過ぎてボツになったんだという新事実も発覚し、つまり発注側からのオーダーに応えられなかったゆえのボツという、文句を言う前に己の対応力と才能のなさを悔やめとのご指摘とお叱りを受けることになったのだがそれはともかく、捨てる神あれば拾う神ありの例のごとく「普通に怖い」&「年齢高めヒロイン」シナリオを求めるメーカーもあって、それが今回お久し振りのオンリー・ハーツ。幻想配給社黎明期にお世話になったメーカー様だが、社長のO氏がYouTubeの「レイプゾンビ」予告編を見て何年か振りに、たまにはウチでも作れというありがたい電話をくれて、ギャラ未回収のまま二年放置された「マッチ売りの殺人少女」のシナリオを拾ってくださったのである。ああ、ありがたやありがたや。そのような経緯の本作「マッチ売りの殺人少女」は真面目に怖い。せっかくだからJホラーの怖がらせ演出の踏襲というか真似もやってみた。さらに「年齢高めヒロイン」こと緒川凛嬢のナイスバディと表現力の豊かさ鋭さは東京電撃映画祭の第一回で俺作品「尼寺 姦淫姉妹」をご覧の方はすでにご存知であろう。今回も揺れる豊満ボディと大人の女の魅力を堪能していただきたい。あと、ヒロインがクライマックスで自分の誕生を幻視する場面では、狙ったようなタイミングで産まれた俺の娘が血糊まみれで登場する。誕生するや俺作品に全裸出演とはなかなかの孝行娘じゃないか。鑑賞者様におかれましてはくれぐれも虐待の証拠映像だと通報しないようにお願いしたい。まあ俺がまた逮捕でもされたら話題になってDVDの一本も売れるやも知れず、それはそれでありがたい話ではあるが。(文責 友松直之)