【2016/02/01】SHINJUKU LOFT 40TH ANNIVERSARY master+mind presents【Rock is Culture 2016】Kra×Mix Speaker’s,Inc.
今年は新宿LOFT40周年公演の第1弾として1月&2月内にて8公演を開催した「master+mind」の拡大版ROCKフェスティバル【Rock is Culture 2016】。
その中から2月1日に開催したKraとMix Speaker’s,Inc.(以降MSI)の2マン・ライブの模様をお伝えします!
(TEXT:河西香織 [新宿LOFT] / PHOTO:大参久人)
昨年、Kraが主催するイベント・ツアーにて初めて2マン・ライブを行なったKraとMSI。そこから約2ヶ月半の時が流れていたが、そんなことを感じさせない両バンドの雰囲気を感じながらイベントがスタートした。
まずはライブのスタート前に、そのKra主催のイベント・ツアー中のライブ映像等を使用して作られたスペシャル映像を放映(制作:seek)。会場が拍手と笑いに包まれ、温かい空気を醸し出したままSEが流れ出した。
<Kra>
トップを飾ったのはKra。最初にBa.結良、そしてDr.靖乃、続いてGt.タイゾが客席を煽りながら登場し、最後にVo.景夕が登場した。1曲目が始まる前の景夕の「さぁ、LOFT行こうか!」という掛け声と楽器隊の音で会場が一斉に咲いたのがとても印象的だった。1曲目の『恋情フィソロフィー』からステージと客席が一体化し、盛り上がりを魅せてくれた。
メンバーとの掛け合いが面白い彼ららしいMCの後に、その空気からは打って変わってしっとりした曲『上海遊戯』をじっくりと聴かせ、曲の世界に引き込んでいく。この雰囲気に持っていけるところにもKraの凄さを感じた。
『カラスノマクラ』が終わり、ここで景夕が更に客席を煽りヴォルテージが高まった勢いのままに『不思議な世界からの招待状』で会場を更に揺らし、一気に『artman』まで駆け抜けていった。
「今年はMSIともっと一緒に楽しいことをしていきたい」という内容などを語ったショートMCでは、誰しもがこの先への期待に胸が膨らんだのではないだろうか。
そして最後に、昨年10月にリリースされたアルバム『次の物語』の中の曲『もし明日晴れたなら』でラストを飾った。
彼らのステージは、心地よさを感じさせる自然体なMCも見所のひとつだと思う。さらに景夕が曲中に歌詞に合わせて、タイゾや結良に絡んでいくところもまた見所のひとつだと思う。「今日はどういったパフォーマンスがあるのだろう」とワクワクさせてくれる。彼らのライブは毎回ステージから目が離せない。
会場が熱気に包まれている中でのセットチェンジ中、もうひとつのスペシャル映像が放映された。Kra主催のイベント・ツアー中の合同写真も含んだライブ写真等のフォトギャラリー集である(制作:seek)。こちらも楽しんで頂けたのではないだろうか。
【セットリスト】
■Kra
1.恋情フィソロフィー
2.LOAD MY HEART
3.マスカレード
4.上海遊戯
5.カラスノマクラ
6.不思議な世界からの招待状
7.夢魔
8.世界で一番頼りない恋の歌
9.ParAdE
10.artman
11.もし明日晴れたなら
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<Mix Speaker’s,Inc.>
続いてMSI。Kraとは違い、客席を煽ることもなく、Dr.S、Ba.seek、Gt.AYA、そしてGt.keijiの順に静かに登場し、それぞれの立ち位置に向かっていく。最後にVo.NIKAとVo.MIKIが登場し、SEの終わりと共に3月23日にリリースする『ドクロKITCHEN』でステージが幕を開けた。ギター・ソロ前のNIKAの「LOFT、拳を上げてこーい!」の掛け声で、一斉に会場の拳が上がってギター・ソロを更に盛り上げた。そしてMIKIの「東京、始めようか! 暴れていけるか!」という煽りに客席が両手を挙げて応え、『Pandora』へ。
MSIは基本的にNIKAがMCをするのだが、そこにseekやMIKIの突っ込みが鋭く入り、この日も面白いMCを聞かせてくれた。
その雰囲気から一点、『月が落ちる前に』で聴かせつつ、振りを煽っていく。
2回目のMCではKraとの2マンの思い出を語り、会場がほっこりした空気に包まれたが、『Woody Nightmare』が始まり、MSIワールドに空気を変えていった。『MONSTIME』の曲中ではメンバーが1人ずつ煽るパートがあり、会場の熱が更にヒートアップしていった。その熱気のままラストの『JUNK STORY』へ突入。『Carni=balism』でも登場したペンライトが曲中でも登場し、フロアがペンライトの光りに包まれた。そしていつものエンディング曲でステージ上に一列に並んだMSIのメンバーの一礼で彼らのステージの幕が閉じた。
【セットリスト】
■Mix Speaker’s,Inc.
1.ドクロKITCHEN
2.Pandora
3.L.D Bride
4.月が落ちる前に
5.little star
6.Woody Nightmare
7.Carni=balism
8.MONSTIME
9.JUNK STORY
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アンコールcallが鳴り止まない中、MSIのメンバーが再びステージに登場した。最後のスペシャル企画として両バンドのセッションが行なわれたのだが、seekがKraのメンバーを1人ずつ呼び込んでいくと、客席から大歓声が沸き起こった。Kraのメンバー全員がMSIの前の衣装を着て登場したのだ! まず最初に結良がNIKAの衣装で登場し、続いて靖乃がAYA、そして景夕がseek、最後にタイゾがSの衣装で登場。こんな光景は二度と観ることができないだろう。
そしてVo.靖乃、Gt.景夕、Ba.タイゾ、Dr.結良の演奏によるMIKIへのサプライズ『ハッピーバースデー』が行なわれた。昨年のKra主催の2マンのイベント・ツアー時に、実は靖乃がMSIのメンバーにサプライズ『ハッピーバースデー』をされており、今回はMIKIへのお返しにと企画され、大成功に終わった。
そしてKraのメンバーは正規のパートへ戻り、Kraの演奏による『明日屋』、続いてMSIの演奏による『YOU♪愛♪メッセージ』の2曲をセッションし、最後はお立ち台に立った結良とAYAのハイタッチも行なわれた。ステージ上も凄かったが、会場の一体感もとても凄かった。
MSIのエンディング曲で全員で一礼し、最後はステージ上に横一列に並んだ全員で手をつなぎ、景夕の掛け声でジャンプをし、この日のライブが終了した。
KraとMSIの2マンだったからこそ、いろんなスペシャル企画も実現でき、とても素敵な40周年の公演が開催できた。
これからも彼らとLOFTで面白いことを企画していけたらと思った一夜だった。
【セットリスト】
■ ENCORE
1. 明日屋
2. YOU♪愛♪メッセージ
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