みんなで酒を呑んで、デカイ音で音楽を聴いて踊ることに何も悪いことはないじゃないか
──そもそもDJイベントをやろうと思ったきっかけというのは何だったのでしょうか?
ダイノジ大谷(以下大谷):去年の夏に下北のCUEで知人の紹介でDJをやらせてもらって、そこで味をしめたというか(笑)、面白いなと。みんなで酒を呑んで、デカイ音で音楽を聴いて踊ることに何も悪いことはないじゃないかと思って。その勢いのまま年末のカウントダウンジャパンに出させてもらって。なぜかそこからはおおちさんがDJをやってる僕の前で踊るようになったんですけど(笑)。やけにこのデブ踊るなぁ、と思ったら相方のおおちさんだったという(笑)。
ダイノジおおち(以下おおち):大谷さんはみんなを楽しませるのが本当に好きなんですよ。
──おおちさんはイベントにダンサーとして参加する上で、心懸けていることなどはあるんですか?
おおち:やっぱり踊っている時の笑顔ですよね。
大谷:そうだよね、結構キツイんだよね(笑)、踊り続けるのって。我々年末の時も1時間くらいやったんですけど、一切の水分を取らないで、あれだけの有酸素呼吸運動を続けるのがどれだけしんどいかってことですよね。
おおち:ホントにしんどいんですよ(笑)。
大谷:だからチアリーダーの方とかスゲェなぁ、って。いろんな仕事の凄さが判るっていう(笑)。
おおち:DJイベントを通してね(笑)。
大谷:まぁ、踊るのが僕らだけだと少し寂しいんで、踊れる奴ということで若手芸人のタツヤクラッシュ君と来八の小林君の2人にも参加してもらってます。
──ダイノジを含めたこの4人でダイノジジャパンということですね。
大谷:この2人はルックス的にもいいし華があるんで、おおちさんの体重が不自由な感じが引き立つな、と。
おおち:(笑)デブでいいよ!
大谷:やっぱりロフトプラスワンなんで言論に注意したほうがいいかと思って……。
おおち:大丈夫だよ! デブのほうが伝わりやすいよ(笑)。
大谷:まぁ、このメンバーでイベントはもう3、4回こなしてますね。
──ダイノジジャパンとして参加されてるお2人にも話を伺ってみたいのですが、まずはタツヤさんから。
大谷:タツヤは凄いですよ。芸人ですけど、クラブ界では結構有名なんですよ。
タツヤクラッシュ:そうですね、いきなり知らない人から挨拶されたりとか(笑)。
大谷:でも相方はいきなり「俳優になる」って言って消えちゃって、本業のほうはあまり上手く行ってないっていう(笑)。
おおち:その時のコンビ名が「フレンドランド」(笑)。全然友達でもなんでもねぇじゃねぇかって(笑)。
タツヤ:(笑)まぁ、これからはダイノジジャパンとして力を入れていこうかな、と思ってます。
──小林さんがダイノジジャパンに参加されるきっかけっていうのは?
小林:まぁ、踊れるっていうのも勿論そうなんですけど、昔からアイドルに憧れていて、「いいとも青年隊」になりたかったっていうのもあるんですよね。
大谷:なるほどね。
──お2人はダイノジジャパンに参加されて何か変わったことってありますか?
タツヤ:ファンが増えましたね。
大谷:おお! スゲェじゃん! だって芸人だって思われてなかったんでしょ?
小林:はい、芸人だってバレて、ちょっとガッカリされました(笑)。
一同:(笑)
浅草の演芸場からロフトプラスワンへ
──今回は大谷さんの誕生日記念イベントということなんですが…。
大谷:それはたまたまなんですが、6月9日をロックの日ということで、ありがたいことにロフトプラスワンのスタッフが僕らのために空けてくれて、だったら何かやろうじゃないかと。去年は同じ日に浅草の演芸場でトークライブをやってたんですけど(笑)。
おおち:年を重ねるごとによく判らない方向に進んでいるという(笑)。
大谷:そこはステージの後ろに押入れみたいな引き戸があって、開けたらデッカイ太鼓が入ってたという演芸場でしたね(笑)。
おおち:(笑)下手側にも扉があって、それ開けようと思ったらただの飾りだったしね。
大谷:しかもそこの演芸場、CDがかけられなくて、テープしかかけられねぇ、って言われて、俺たちテープなんか持ってきてないから、しょうがなく太鼓叩きながら登場したっていう(笑)。
おおち:それが今年はロフトプラスワンで最新鋭の設備でやらさせてもらえるんだから、一年で出世したなぁ、って話ですよ(笑)。
──(笑)サブタイトルの『おう、わいや06』に関しては…。
大谷:WIREです(笑)。たまたまテクノの重鎮が参加する某イベントと被っちゃったんですが(笑)。
おおち:大谷さんは普段から「番長」って言われてるからね。
大谷:俺自身と嫁しかそう呼んでくれないですが(笑)。
おおち:俺が電話した時も「おう、わいや!」って出てくれますから(笑)。
大谷:それで俺が「誰や!」って言うと、おおちさんが「写々丸です!」って言ってくれるという(笑)。
──ゲストに関してはどういった方々になるんで"?しょうか?
大谷:今公表できる方で言いますと、ロッキンオンジャパン編集長の山崎洋一郎さんですね。あとは僕らデビューの舞台が新宿ロフトで、その時出てらしたのがブラッドサースティーブッチャーズさんとイースタンユースさんだったので、普段曲をかけさせてもらっている札幌勢のミュージシャンにも手当たり次第声をかけてみたいですね。それから今までイベントに出てもらった音楽の好きな芸人さんであるとか、吉本の若手にも声をかけてます。「ヒマなら来て!」って(笑)。
おおち:例えば音楽が好きじゃなくても、楽しませたい!っていう熱いハートを持つ人には声をかけていきたいですね。
音楽知ってる奴も知らない奴も一緒に踊れればいいな
──最後に、イベントに来る方に向けて一言お願いします。
大谷:講釈たれるつもりはないんですが、The Whoのピート・タウンゼントが「ロックンローラーは悩みを解決なんかしない、君たちはただ悩みを抱えながら踊り続けるだけだ」って言ってたんですけど、ホントみんなが一体になって踊って、音楽知ってる奴も知らない奴も一緒にストレス解消できればいいな、と。あと今回10時間という長丁場なので、お客さんにはビールをガンガン呑んでもらってね。
おおち:そのために会場の温度を少し上げたり(笑)。
大谷:そして最後には「サライ」をかけようかな、と思ってます(笑)。
おおち:最後、全然知らないおっさんが会場に到着したりして(笑)。
大谷:それが平野さん(ロフトプラスワン席亭)だったら最高だね(笑)。
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