THE BLOOD BROTHERS/CRIMES
V2レコーズ V2CP-204
まずは“洋楽でこれヤバい!”的な一枚ですね。FUGAZIやBAD BRAINSの流れを汲むカオティック・ハードコア・バンドです。今まで聴いてきたハードコア・バンドと違うのは、とにかく艶っぽくてセクシーなところですね。あと、バックのアンサンブルのアタマのオカシさ(笑)。聴いてもらえれば判ると思うんですけど、変拍子が一杯入っていて凄くヘンなんですよ。でもダンス・ビートもちゃんとあって、しっかり踊れるんですよね。ツイン・ヴォーカルも凄く聴き応えがあります。
JUDY AND MARY/MIRACLE DIVING
EPIC・ソニー ESCB-1707
BLOOD BROTHERSとのギャップが凄いと自分でも思いますけど(笑)、ギタリストとして影響を受けたバンドなのでこれを挙げます。YUKIさんのヴォーカルっていうよりも、あくまでTAKUYAさんのギターに感銘を受けたというギタリストとしての視点からですね。
ジュディマリをちゃんと聴いたのは、実は大学に入ってからなんですよ。それまでは単なる売れ線バンドだと思って食わず嫌いでしたから。でも、「Over Drive」のTAKUYAさんのギター・バッキングを初めてタブ譜で見た時に「何だこれは!?」って凄く驚いた記憶があるんです。「これで歌に乗るのか!?」と思って。でも実際にちゃんと乗ってるし、ギターで単音弾きする時はこういうふうにやればいいんだ、って学んだんですよ。凄く特徴のあるギターの音だし、しかもちゃんとポップに聴かせている。本気で凄いな、と思いましたよね。
ファーストの『J・A・M』とか初期は普通にパンクをやってるんですけど、2枚目の『ORANGE SUNSHINE』、そしてこの『MIRACLE DIVING』辺りからオリジナリティのあるギターを弾き出したんじゃないかと思うんですよね。ちょっと変わったことを大衆性のあるサウンドで幅広い層にまで聴かせるのは単純に凄いし、恰好いいことだと思います。
LITE/LITE
NMNL RECORDS TOWER-1003
これはもう…大好きなんですよ。この間対バンさせてもらったんですけど、絶対に友達になってやる! と思って。打ち上げも凄く楽しくて、高円寺にあるプログレ喫茶の話でLITEのメンバーと盛り上がったんですよ。お店の名前が『喫茶 プログレ』って言うんです(笑)。彼らはその店を知らなかったんですけど、逆に「江古田のプログレ喫茶はキーボードが強いんだよ」って教えてもらって(笑)。余談になりますけど、プログレだと僕はEMERSON, LAKE & PALMERが大好きで、あのキーボードをギターで弾けないかと思って、家で試行錯誤したりしてますよ。
このLITEの音楽を聴いてると、どうやったらこんなフレーズが思い浮かぶんだろう? っていつも思うんですけど、どうやらギターが全部一音下げみたいなんですよ。曲作りもユニークで、セッションで一個フレーズが生まれると、次のフレーズが浮かぶまで延々と演奏を続けてるらしいんです。
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