Monthly Free Magazine for Youth Culture
ROOFTOP 10月号
ザ・ガールハント

 ザ・ガールハントのミニアルバム『アカゲラ』いよいよリリース! 今年3月に行われたクアトロワンマンも大成功をおさめ、快進撃で突っ走っている彼らのニューアルバムは、ガルハンだからこそできた、ラブソング満載、遊び心満載でおもちゃ箱の様な作品! 心がパッと明るくなるような楽曲が詰め込まれています。このアルバムを引っさげて渋谷クラブクアトロでワンマンを行ってからツアーへと旅立ちます。きっと各地でラブオーラをぶちかましてくれるに違いない!!  そして、今回遂にザ・ガールハントのメンバーに直撃インタビュー。初っぱなから総攻撃を受けパニックに陥りながらも、楽しいお話を聞いてくることができました。読み終わった時にはガールハントに夢中になっているはずなので心してお読みください。 (interview:やまだともこ)

ここに明確な意図はいらないんです

―――では…10/5にニューミニアルバム『アカゲラ』がリリースされるということですが、『アカゲラ』ってどういう意味なんですか?

増沢(G/Vo) キツツキの種類の鳥の名前です。響きがかわいらしいのと実物のアカゲラもすごくかわいらしかったので、このタイトルにしたんです。アルバムの1曲目にも『アカゲラ』っていう曲が入っていて、これは千葉と共作なんですが、どっちがタイトルを付けるかというところで、なかなかタイトルが決まらなかったんです。その時にちょうど買ったペットボトルにアカゲラの写真が載っていて、これがいいんじゃないかなって。あとね、鳥なんで飛ぶじゃないですか。僕らもそうやって飛躍して行けたらなと。

―――ジャケもアカゲラをイメージに?

増沢 若干そんなかんじで…。

―――今回はどういうイメージでこのアルバムを作られました?

千葉(Vo/G) 基本的にアルバムを出そうと思って作った曲達なんで、今のガールハントっていうバンドの瞬間を詰め込んだ作品になりましたよ。ガールハントっていうバンドそのものがコンセプト。…いいこと言ったかな、オレ。

―――いいこと言いました(笑)。バンド『ザ・ガールハント』のイメージをそのまま曲にしたものが集まったアルバムってことですね。

中西(Dr) そう。というか、僕らが作ればそうなる。みんなそれぞれバンドやってるけど、ガールハントで作るからこの曲になる。

千葉 ここに明確な意図はいらないんです。

―――ほぉ。確かにそれぞれテルスターだったり、スケルトンズだったりやってますもんね。曲作りとかも、そのバンド毎のイメージもあるだろうし。

増沢 僕の場合、テルスターではほぼ曲は書いてないので。あともう1つ遊びでバンドやっていてそこでは曲は書いているんですが…。だから曲を書くっていう作業はここが一番重点を置いてますよ。テルスター、ガールハント、タンスジャンプスにおける役割はそれぞれ違うわけですが、「今日はガールハントの増沢で、今日はテルスターの増沢」って思ってるわけでもないし(笑)。役割分担はありますけど、どれも一生懸命やってますよ。

―――今回1曲目にアルバムタイトルと同じ『アカゲラ』が挿入されていて、共同作ということなんですが、こういうことはよくやられているんですか?

増沢 そうですね。

千葉 今回は、僕が先攻を作って増沢が後攻を作るという感じで進めていきました。

―――へぇーーー。

増沢 いや、そんな驚くような作業じゃないですよ。

千葉 急に興味を示した様な態度をとらなくても大丈夫ですよ。

―――………すみません。でも、そうすると1曲の中で曲調がかなり変わってしまうんじゃないんですか?

千葉 そこがおもしろいんですよ。

増沢 そうそう。ガールハントとして1曲を仕上げるっていうのは、単独作にはないおもしろさが出るんですよね。もちろん単独作が共作より優れていないっていうわけではないんですけど、各々のソングライティングの要素が2人で作ることによってまた違ったおもしろさが出るんで。

―――うんうん。他の作品とは違う面白みがあったように思いました。こういう味のある共作があり、増沢君の作った『カーマイン(M-4)』は、かなりラブソング色全開でしたけど。

増沢 これはね、ラブソングではあるんですけど、特定の人にというよりは対お客さん、リスナーですね。でも、どちらと言えば女の子(にやけ気味)。男の子に「愛してる」とはなかなか言いづらいんで(苦笑)。でも、ライブ会場に来てる人は性別関係なくですよ。この曲は以前クアトロでワンマンやった時用に書いた曲なんで、ステージに立ってクアトロにお客さんがいるっていう前提で歌詞を書いたような気がしますね。なんとなくそういう流れもあり、ちゃんと言いたいことも言わなきゃなって思って。かわいらしい曲になりました。

―――ガールハントっていうバンド名が、女の子をイメージしてるのかなっていう気がしたんですよね。だから、ラブソングが多いのかなと。

増沢 そうですね。名は体を表すではないですけど。もともと『ザ・ガールハント』も意味があって付けたバンド名ではないですけど、結局はそういう感じなんだと思う。全編女の子に対して「好き好き」言ってるわけではないけど全編ラブソングではある。

―――そんな全編ラブソングの中に、シークレットトラックで中西さんの『中チン音頭』が入っているわけですが、あれは一体…なんなんですか?

増沢 正直ヒドイですよね。

中西 賛否両論ですよ。

増沢 否のほうが多いですけど(苦笑)。友達まわりからは入れるなって言う意見は多々聞きます。5曲目まで一生懸命作ったんだから落とす必要なくねえ? って(笑)。

―――どうなんでしょうねぇ。5曲目まではいい感じに聞けたんですが…。まあ、おもしろいからいいんじゃないかとは思いました…が…。

増沢 シークレットトラックはずっと入っているんですよ。だから聞く人もお楽しみ的なところで聞いてもらえれば…。そういうところが僕らの魅力だったりすると思うんです。バンドの方向性としても楽しくできればなっていうのがあるんで。

―――これはライブでも演奏されるんですか?

増沢 ワンマンではやります。ワンマンでしかやる必要がないと思うので。

中西 前に『中チンサンバ』ってのがあったんですよ。この時は「大阪でやらないのですか? 」と良く聞かれました。

増沢 僕は言われたことないですけど(笑)。『中チンサンバ』やるならアルバムの曲1曲やりたいもん(笑)。

―――1曲減らさなきゃならないですもんね。

千葉 別に減っても増えてもないんですけどね。

―――今回は音頭だしワンマンでやられるのでしたら浴衣とかね、おもしろいんじゃないですか?

千葉 正直着ると思います。着ないとやれないですよ。あれは普通にはやれないですから(笑)。


ボクは君のこと大好きだから一緒に楽しもうよ

―――そういえば先ほどの話に戻ってしまうんですが、真剣に楽しいことをやっているというスタイルはガールハントが所属している団体『第3世代』に通じるものがありますよね。

増沢 一生懸命楽しむとうか、ガールハントっていうバンドが今すごく伸びている時期だから、一生懸命演奏しようとか、お客さんに曲やバンドの良さを伝えようとか、でもそっちばかりだと追いつめられちゃう。ホントはその部分を見せていた方がバンドとして売れるとは思うんですけどね。一辺倒の方がお客さんからは見えやすかったりするけど、自分達がライブで楽しいっていう雰囲気を出すのが重要だったりするところなので。だからライブは基本的に楽しいですよ。

―――ガールハントのライブっていうのはどういう世界を作っていこうと思っているんですか?

増沢 まあ、見に来てくれたお客さんが楽しめるのが何よりなのと、自分達が伝えたい想いを伝える時は一生懸命やる。音楽ってCDにしてもライブにしても聞いた人なりやってる人間が楽しくて素敵なものであって欲しいと個人的に思っているんで、ライブに来て、素敵な時間を過ごせたなと思ってくれるものにしたいと思っています。それは音源にしてもそうなんですよ。

―――思ったのは曲のイメージもそうなんですけど、ライブに来た人みんながガールハントに恋しちゃう様な幸せな空間を作ってくれるライブをしてると思うんですよね。

増沢 それはありがたい。みんなに好かれたいと思ってやってるんで。オレらについて来いよ! じゃなくて、ボクは君のこと大好きだから一緒に楽しもうよって感じ。

―――そうそう、そういう感じがする。

増沢 自分もそう思ってライブやってるし、お客さんに会えるからライブやってるっていうのもあるし。

中西 いつも来てくれる人とか、その場にたまたま居合わせたお客さんもそうだけど、みんな何か感じてもらえるようにやってます。僕は歌ってないから言葉は使えないけど、何か出ろ!! って思いながらやってるし

増沢 なんかね、ライブに行くっていうのは僕とか田舎で育ったから日常的なことではないんですよ。CD買って家で聞くぐらいで。でも、ぜひ足を運んでもらいたいと思う。これを読んでガールハントを気に入って音源買ってくれて、地方も回るから一度ライブを見てもらいたい。すごい楽しい場所だし。もしチケット代払ったのに、失敗したと思わせるようなライブはしないので…。来ていただけたらと思いますよ。

千葉 ライブ良くないよ! って思ったら中チンがお金返すって(笑)。

―――太っ腹ですね(笑)。

千葉 領収書の宛名は“中西哲楼”って書いてくれれば(笑)。

―――でもね、ライブに行かない人は行かないですからね。あと、うちらがどんなにこのCDがいい! って言っても聞く気がなければ聞かないし。

増沢 友達から貸されても聞く気がなかったら聞かないですもんね。でも、僕らはその人が行きたくもないライブ、聞きたくもない音源を一生懸命作っていて、どうにか聞いてもらいたかったりライブに来てもらいたかったりするから、一生懸命音楽活動してるんです。だから、このインタビューたまたま読んでガルハンに少しでも興味を持ってくれたらライブ来てみて下さい。僕らはそれをすごく期待して音楽活動しているので。

―――たぶん、ガールハントみたいないいバンドがいるのに知ってる人が少なかったりしますからね。

増沢 でも、今回は自信作だし、前作までは僕らを知らなかった人にも聞いてもらえるチャンスもあると思うから今まで興味がなかった人にも好きだと思ってもらえる自信はありますよ。

―――うん、試聴機で1曲目からガツンってやられると思う。


―――今回渋谷のクアトロでワンマンやってからツアーも出られるんですよね。最後には下北沢シェルターでライブもあるし。

増沢 そう、ツアーは7カ所ぐらいを1ヶ月半かけて回ります。

―――気を付けて行ってきて下さいね。

千葉 はい。くれぐれも事故だけは気を付けますよ。

―――車で行かれるんですよね?

増沢 他に何で行くんだよ。歩きか? 馬か? タクシーか?

千葉 タクシーいいねぇ。1人1台使って誰が一番早く着くか。

中西 競争しよう!

―――あー、『鉄腕DASH!』みたいでおもしろいんじゃないですか??

増沢 また無責任な…。どうでもいいよな発言ばっかり食いついてきて………(笑)。

アカゲラ

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Live info.

『アカゲラ』 レコ発ツアー決定!!
11/1(火)渋谷CLUB QUATTRO
ガールハント・グランプリ "アカゲラ" レコ発ワンマン
「アカゲラがシケインに飛ぶ!」
OPEN 18:00 / START 19:00
ADV. ¥2,800 / DOOR ¥3,300

11/14(月) 名古屋ロックンロール
11/15(火) 大阪 福島2nd LINE
11/16(水) 広島並木ジャンクション
11/18(金) 福岡ビブレホール
11/19(土) 神戸スタークラブ
12/6(火) 仙台マカナ
12/13(火) 下北沢シェルター

ザ・ガールハント OFFICIAL WEB SITE
http://www.geocities.jp/tea_burn/index.html

ザ・ガールハントの皆様から素敵なプレゼントがあります!

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