●95/10/13
「アブナイ話・政治編」見沢知廉(一水会)/奥沢広康(右翼情報収集家)/唐沢俊一
これが見沢知廉のロフトプラスワン初登場。政治系のイベントではなく、なんと唐沢俊一プロデュース・イベントのゲストとしての登場だった。しかも、94年12月8日の出所からまだ1年も経っていない。写真はパンチパーマ時代の貴重なもの(笑)。この後、『天皇ごっこ』が出版され見沢氏は売れっ子になっていくのだ。
●96/1/13(土)
「What is 一水会? 鈴木邦男克服“若手幹部による維新実践講座”」見沢知廉/大西満流
この頃、見沢さんは一水会の議長だった。その後、会長の鈴木邦男氏と決別し、見沢さんは一水会を離れることになる(後に相談役として復帰)。
●96/2/14
『天皇ごっこ』そして『囚人狂時代』」見沢知廉(一水会)
『囚人狂時代』の出版記念イベント。僕は未見だが、これが初めての見沢知廉単独イベントだったらしい。この少し前にデビュー作『天皇ごっこ』が出版され、見沢氏は一躍時の人となった。
●96/8/24(土)
「塀の外の懲りない面々」佐川一政/見沢知廉(一水会)/根本敬(漫画家)
●96/10/26(土)
「日本列島改造論?」佐川一政/見沢知廉(一水会)/根本敬(漫画家)
●97/ 6/3(火)
「文学ナイト」姫野カオルコ(作家)/見沢知廉(作家)/宅八郎、他
●97/10/3(金)
OLさんいらっしゃいvol.3「超上級犯罪学入門」佐川一政/見沢知廉/中森明夫
“OLさんいらっしゃい”とは、店主の平野悠がつけたタイトルだが、これじゃあ来るわけないだろ!って誰もが思うイベント(ちなみにOL以外のお客さんはいっぱい来た)。
●97/10/24(金)
「人は更正できるのか」山崎春美(HEAVEN/タコ)/香山リカ(精神科医)/見沢知廉(作家)
当時、世間を騒がせた「酒鬼薔薇聖斗」事件をテーマに開催された。
●97/12/8(月)
「激論!! 反米ナショナリズム」木村三浩(一水会書記長)/見沢知廉(作家)他
●97/12/22(月)
「『調律の帝国』刊!」見沢知簾(作家)/末井幸作(青林工藝舎社長)他
小説『調律の帝国』の執筆は、何回も書き直し相当苦しんだと言われていたが、イベント中の見沢さんは結構陽気な時が多かった記憶がある。クリスマスツリー爆弾・末井さんと。
●98/4/27(月)
「元看守 vs 元囚人の天敵バトル!」見沢知簾(作家)/坂本敏夫(元幹部看守)他
見沢さんプロデュースの大ヒット・イベント。かつては、檻の中と外で睨み合っていた囚人と看守が狭いテーブルを囲んでトークするのだから、面白くないわけがない。トーク版・『囚人狂時代』といったイベントだ。
●98/5/25(月)
文学ナイトvol.2「三島由紀夫 大祭り!」見沢知簾(作家)/三島賞関係者多数
『調律の帝国』で見沢さんは三島賞を受賞するはずだったので、それを見越して企画したイベントだったが、結局は残念会になってしまった。とはいえ、見沢さんは、雨宮処凛お手製の三島由紀夫フィギュアを持ってきて陽気だったが、内心は相当落胆してたと思う(ちなみに見沢さんはドタキャンで有名だが、この頃はそういった心配はほとんどしたことがなかった)。
●98/8/3(月)
見沢知簾プロデュース「元看守 vs 元囚人の天敵バトルvol.2」見沢知簾(作家)/坂本敏夫(元幹部看守)/安土茂(元囚人作家)/獄中者組合/末井幸作
●98/12/7(月)
「元看守 vs 元囚人の天敵バトルvol.3」見沢知簾/坂本敏夫(元幹部看守)/安土茂/少刑少年院OB/元監獄医他
●98/12/8(火)
さらに吠えるサンコーvol.6「クソくらえ『戦争論』!! 冗談じゃない左翼野郎!!」木村三浩(一水会書記長)/塩見孝也(元赤軍派議長)/見沢知廉(作家)他
●2000/1/10(月)
「右翼の最新朝鮮紀行」見沢知廉(作家)/雨宮処凛(維新赤誠塾)/伊末秀人(同)/土屋豊(映画監督)/ハッサン(イラク人タレント)
この頃は雨宮処凛さん(ミニスカ右翼時代)とよくイベントに出てた。その後、雨宮さんも作家デビューすることになる。そう考えると、見沢知廉〜雨宮処凛というラインには多くの符合があるなと思う。
●2000/6/26(月)
平野悠の「好奇心、なんでも聞いてやろう!」8「日本を撃て!」見沢知廉(作家)
この時、見沢さんはドタキャンしたので、代わりに、旧友のGiyaちゃんがステージで見沢さんのエピソードを話してくれた。その後、Giyaちゃんは、ライター深笛義也として活躍することに。
●2000/8/2(水)
「『新しい神様』革命前夜祭」雨宮処凛(主演)/土屋豊(監督)/宮台真司/見沢知廉/園子温/森達也他
●2001/2/15(木)
「みんなでプラモを作ろうvol.2」
樋口真嗣(映画監督)/弐瓶勉(漫画家)/やまけん(コスパ)/神長恒一(だめ連)/桃井はるこ(アイドル)/深紫'72(漫画家)/寒河江弘(モデラー)/見沢知廉(作家)他
今見るとありえない面子! しかし残念ながらこの日も見沢さんは欠席。もし見沢さんが来てたらどうなったろう?と想像すると楽しくなる。
●2001/05/29(火)
「『蒼白の馬上』出版記念&『新しい神様』ビデオ・DVD発売記念」雨宮処凛、見沢知廉、他
出版記念なのに欠席。見沢さん大丈夫か?と本気で心配になった。
●2001/11/19(月)
平野悠の好奇心何でも聞いてやろう!復活「殺すな!」平野悠/見沢知廉/西岡昌紀/小林Giya他
●2003/10/17(金)
「野村秋介自決十年」木村三浩/鈴木邦男(作家)/見沢知廉(作家)/塚越慈徳(僧侶)/沢口ともみ(元反戦自衛官)/大熊雄次(群青の会副会長)/古澤俊一(元秘書)他
イベント終盤に松葉杖で突如来場。ちょうど話題が9.11以降のテロについてだったが、見沢さんは壇上に登るなり「テロは正しい!」と机を叩き、そして30分ほど大演説をぶった。見沢さんはやっぱり華があるなぁと実感した。
●2003/12/15(月)
「魁!ネットナンパ塾 今夜開校!」深笛義也(作家/ネットナンパ師)/宮台真司(社会学者)/見沢知廉(作家)/高須基仁(毛の商人)/雨宮処凛(作家)/草加大介(ナンパ塾塾長)/熊篠慶彦(バリアフリー男優)
これがおそらくロフトプラスワン最後の正式な出演だ。
神出鬼没な見沢さんは、他にも何度か飛び入りでプラスワンには訪れてる。例えば、98年3月12日の矢崎泰久氏+中山千夏氏のライブに、鈴木邦男さんと一緒に飛び入りした。
こうして一覧にしてみると、意外にも政治系のイベントは少ない。見沢さんが、文学をはじめ、いかに幅広いフィールド、人脈の中で活動していたかがよく判る。
見沢さんの早すぎた死をあらためて残念に思う。(文:加藤梅造)
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